2016年11月アーカイブ

ここでは触れないでいましたが、1年ほど前にスマートウォッチ・Pebbleを買いまして、「どうせ使わなくなっちゃったんでしょ?」という大方の予想に反して、割と愛用しているわけです。

使っているうちに分かってくることも色々とありまして、以前AppleWatch発売の際には「iPhoneもはじめ売れないと思ってたのにすごく売れちゃったし、AppleWatchももしかしたら売れまくるのかも・・・」なんて自信なさげに書いていた売れ行き予想について、今は「ほぼ売れる余地無し」と言い切れるようになりました。

腕時計は不要派という人も珍しくなくなった昨今。
携帯で確認すれば用が足りるという主張もそれなりに説得力があることを踏まえれば、腕時計を付ける意義としてステータスの誇示・・・要は見栄を張るために付けている人の比率が過去から比べて大きく増えていることは間違いありません。

昔からその"見栄を張れる喜び"を"所有する喜び"と言い換えつつ商品展開してきたAppleもそのへんは良く分かっており、iPhoneではやらなかった超高級モデルの展開をAppleWatchでは行っていました。

ただ、スマートウォッチの抱える根本的な問題点として、数年で性能が完全に陳腐化するというのがあり、例えAppleWatchの超高級モデルであろうともその運命からは(少なくとも今のところは)逃れられないわけです。

見栄を張るために付けているのに「あの人の時計は何年前の型落ちだ」なんて指をさされるのは、持ち主からしたら受け入れられない状況でしょう。特に今時の腕時計なんて興味がない人にはどれでも同じように見える反面、分かる人だとぱっと見で○○の××モデルと見破られるくらい趣味性が二極化しつつありますから、バレる時には一瞬でバレるわけです。

天下のAppleも結局その問題を解決できなかったらしく、初代AppleWatchのラインナップにあった200万円を超える超高級モデルは2代目には引き継がれませんでした。現在は13万円のモデルがフラッグシップとなっていますが、時計の値付けとしては高級というにもミドルエンドというにも中途半端で既に戦略が迷走している感があります。

価格的にも機能的にもローエンドで、デザイン的にも決して高級感は無いもののiPhone3GSを彷彿とさせる程度にはうまくまとまっているPebbleや、リストバンド部に機能を内蔵して時計本体は付け替えできるSONYのwena wristは、この問題に対して前者は『元々陳腐化するほどの余地を付けない・その代わり安い』、後者は『時計にスマートウォッチの機能を付与するアクセサリ』とすることで、正攻法でどうにもならない現状において一応の回答を見せた製品といえます。正直、自分が買うならこの2つのうちのどちらかしか買う気にならない。というわけでPebbleを買ったわけですが。

もう一つネットを見ていてなるほどなと思ったのが、スマートウォッチがどれだけ高機能になっても操作は必ず片手ですることになるという指摘。確かに常に片手しか使えないデバイスは操作効率に大きなハンデを抱えることになり、また人体の構造上向けられる方向も限られたものになります。

そういえばSuicaに対応しているAppleWatch2を、左腕に付けたまま自動改札にタッチしようとすると結構無茶なポーズを強いられると思うんですが、実際のところどうなんでしょうか? 同じ理由でwena wristを買いたい物リストから外した身としてはちょっと気になります。

最後に、散々言われている電池持ちの悪さについてはスマートフォンで既におおむね解決してきた道ゆえに将来的には解決される問題だと思います。Pebbleは一回の充電で一週間電池が持ちますが、逆にこのくらい持つようになると通常の腕時計では消費電力が多すぎて実装しづらい時報バイブレーションや誤動作上等の腕を振るだけで点灯するバックライトなどが搭載できるようになり、これはこれでありだなと思えるようになってきます。

全体的にPebbleを褒めて終わった感じの文章になってしまいましたが、今現在実用レベルに達しているスマートウォッチは数少なく、Pebbleはその一つ・・・というのが自分の見解です。

利点はiPhoneに届いた通知を、会議や商談中でもさりげない動作で確認できることと、EARIN使用中にさりげない動作で一時停止やボリューム調整できること。それ以上の操作はポケットからiPhone取り出してやればいいじゃん!なんて、結局のところ腕時計要不要論と同じ次元の話になってしまうんですけど、腕時計よりもさらに狭い層を対象にした製品の需要が今後爆発的に増大することはやっぱり考えづらいんじゃないかなあと。

| コメント(0) | トラックバック(0)

カテゴリ:

 

Google翻訳が人工知能に教育されて大幅パワーアップしたんだそうで。

へー、そうなの?とiPhoneのアプリを起動したら、以前HoI4の未翻訳文章が訳せるかなと試してみて案の定意味不明な訳文になった履歴が残っていました。

リロードして再翻訳させてみると・・・ん?んん!?おお、読める!読めるぞ!!
新旧訳のスクリーンショットを残していなかったのが残念ですが、確かに意味の通じる翻訳文が出てきます。HoI4の固有名詞満載な文章が訳せるってことは、海外の博物館とかに書いてある説明文も大体訳せそうな感じですね。これって結構大変なブレイクスルーなのでは・・・。

素晴らしい!と今度は英語版Wikipediaの記事(ナチス・ドイツによるチェコスロバキア解体)を翻訳させてみたら・・・チェコスロバキアがドイツを占領してしまいました。HoIかな?

Web版で翻訳したら従来通りのおバカな文が出てきちゃったっぽいんですけど、今のところ進化した翻訳が使えるのってアプリ版だけなんですかね?

| コメント(0) | トラックバック(0)

カテゴリ:

 

両親にSIMロック解除アダプタを刺してdocomoSIMを使えるようにしたiPhone4Sを渡してから1年経ちました。

回線はhi-hoの3GBシェアプランに音声オプションを付けて、父(通話SIM)・母(通話SIM)・自分(データSIM)の3枚で運用してきましたが、そろそろ4Sではきつかろうということで新たに5sと6sPlusを献上し、SIMを差し替えて使おうとしたら・・・そういえばSIMのサイズが違うんでしたな。

まあここまでは織り込み済みで、SIMサイズ変更だけで一枚につき3000円取られるくらいなら、いっそ4GBのシェアプランで価格もhi-hoより安いイオンモバイルにMNP転出してしまおうとタイミングを伺っていたのです。

懸念事項はhi-ho・イオンモバイルともIIJがMVNEになっていて以前はIIJ系同士のMNPが出来ないことになっていた点。MVNOのシェアプランから他のシェアプランへMNPする際の情報が少なく出来るのかどうかすらよく分からなかった点。その他細々とした予想外の展開への不安などがありましたが、結論から言うと無事問題なく移行することが出来ました。

-

まず知らない人も多そうなIIJ系同士でのMNP移行の制限。
具体的にはみおふぉん・DMM Mobile・hi-ho、このあたりの業者は全部IIJの回線を使っている関係で、相互にMNP転入・転出が出来ないという制限がありました。イオンモバイルもIIJ系なのでこの制限に引っかかるんじゃ・・・と心配していたんですけど、この問題は今年初めには解決していたらしく全くの杞憂でした。めでたしめでたし。

-

2つめのMVNOシェアプラン同士のMNP移行。
イオンモバイルは2枚目以降のSIMに通話オプションが付けられるのかもサイトの情報だけではよく分からないし、いいやもう直接聞いたれと店頭のあんちゃんに質問してみたら「あ、できますよー」と超軽い返答。待たされて本部に確認とかまで覚悟していたのにまたしても拍子抜け。

一応注意点としては『シェアプランの回線名義は全て同一にしておかなければならない』というのが大原則なので、例えば今回のケースのように実際のユーザーがそれぞれ違う場合でも名義はあらかじめ統一しておかなくてはいけません。キャリアからシェアプランにMNPで移行する際には、移行前に名義を変更しておく必要があります。今回は既に前回の移行の際に名義変更が済んでいたので問題なし。

-

最後に予想外の出来事の話。
キャリアからのMNP転出は何度か経験したことがあったものの、MVNOからのMNP転出は初めてだったのでちょっと面食らった出来事が何点かありました。

MNP転出の際にはMNP予約番号の発行手続を行い、それを持って転出先で手続を進める形になりますが、キャリアで発行したときの経験から「MNP予約番号は携帯でポチポチやればその場で発行されるもの」と思っていたら「発行までに4日かかります」との通知。当日の朝に手続すればいいやと考えていたのがいきなり出鼻をくじかれました。

まあ注意書きをよーく読み返すとちゃんと書いてあったんですけどね・・・。
ただ「4日かかる」と言われたのに実際には2日後に発行されてしまったので更にスケジュールが混乱。MNP予約番号の有効期間は「発行されてから14日」なのに対して、MVNOへの転入は「10日以上の有効期間が残っていないと手続きできない」と条件を設けているところもあるため(mineoなど)、「手続が早く終わったから早く発行したろ」みたいなノリでやられても困るんです。

店頭受け取りとなったイオンモバイルではこのMNP予約番号の発行に日数がかかる点もきっちり口頭で説明があり、それを聞きながら「ああ、やっぱり手続きくらいは店頭でやった方がいいのかなあ・・・」と思った次第。

-

イオン店頭でMNP転入したい旨を告げてMNP予約番号を見せると、早速手続き開始・・・するかと思ったら「SIMカードの在庫が無いんでもう一回来て下さい」。無いんかい!

店員「他の店から取り寄せますんで、明日には用意できると思うんですけど・・・」
親父「いや、明日から泊まりで旅行だからいきなり電話が止まっちゃうと困る」
自分「えー、聞いてないし・・・」

結局父が旅行から戻った後の週末に切り替えを行い、手続が終わった時点で電話をもらってSIMを受け取りに行くことになりました。MNP対象の電話が不通になったのはこのイオンからの電話があった時からSIMを受け取るまでだけだったので、実際には在庫さえあれば即日移転できていたことになります。

後はhi-hoに退会の電話をし、後日月末にて退会になる旨の葉書が届いて終了。シェアプランじゃなければMNPと同時に退会処理されるんだと思いますが、この辺は各自調べて下さい。この退会手続も即日完了になるMVNOはあまり無いようなので、月末で退会にするためにはいつまでに連絡しておくべきなのか調べておく必要があります。

それから解約電話の際にはSIMを返却するよう伝えられたのでまとめて封筒に入れて郵送しました。返さないと1枚につき税込3240円請求される場合があるとのことですが、実際に請求されるのかどうかは不明。

-

大体こんな感じでした。
細々としたトラブルはありましたが、おおよそ大過なく済んだと思います。

とはいえ事前に知っておかなくてはならない情報はキャリアのそれとは比べものにならないほど多く、格安には格安なりの理由があるというのは承知しておくべきだなあと改めて思いました。一応イオンモバイルは実店舗でサポートを受けられる点でそのあたりのハンデが他と比べればだいぶ少ないと思いますし、応対してくれた店員さんがいずれも自サービスについてよく理解している様子なのが印象的でした。キャリアはプランだのオプションだのを複雑にしすぎて自滅しているきらいがあるので、そう感じるのかもしれませんが・・・。

回線品質に関しては移転前後ともMVNEがIIJなので速度含めて特に大きな変化はありません。元々手堅い運用で知られるところですからびっくりするような速度が出ることはありませんが、滅茶苦茶悪くなることもないと思います。

-

基本的にどんなサービスでも必要最低限以上のサービスは要らん!な自分ですが、契約に関する縛りが色々とうるさい音声通話のMVNO等に関しては、特に今回のhi-hoには導入時からだいぶ不満を募らせてきた経緯もあり、最低限とは言っても対面引き渡しくらいのサービスは必要なのかなと考えるようになりました。その点でイオンモバイルはMVNO各社の中では窓口数が圧倒的に多く、他にはないメリットを持っているといえます。

AmazonでSIMを注文すると初期導入コストが1000円以下に抑えられる他社サービスと比べると、そこだけやや割高になってしまうイオンモバイルですが、プランが豊富で導入時のトラブルに巻き込まれづらいことを考えれば一考に値するサービスだと思います。

| コメント(0) | トラックバック(0)

カテゴリ:

 
おもうツボ

月別 アーカイブ

このアーカイブについて

このページには、2016年11月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2016年10月です。

次のアーカイブは2016年12月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type