■システム温度を管理する
- Core Tempを使う -

・Core Tempとは?
Core Tempメインウィンドウ

Core TempはCPUのコア温度やその他の情報を表示できるCPU専用のツールです。
軽量・軽快なソフトなので最小化して常駐させておくこともできますし、測定したデータを後に述べるWindowsガジェット等に渡してデスクトップに常時表示させたりすることも可能です。

K7コアAthlonやPentium3/4/Dなど古めのCPUには対応していません。

・本体と日本語化ファイルのダウンロード
まずは配布元サイトから本体を導入して日本語化するところから始めましょう。

【配布元サイト】
Core Temp
http://www.alcpu.com/CoreTemp/

トップページにインストーラ付きのダウンローダが置かれていますが、何も考えずにこれを使ってしまうと抱き合わせで要らないソフトまで大量にインストールさせられてしまうので、少し下の[More downloads...]をクリックすると出てくる[Download standalone]からソフトを単品でダウンロードすることにします。

[More downloads...]をクリックすると・・・

スタンドアローン版と言語パックが出てきます

32Bit版と64Bit版がありますので、自分のPCに適合する方をダウンロードしてください。
「32Bitとか64Bitとか全然分かんないんですけど???」という人はこちら(→WindowsのOSバージョンを確認する)で、まずは自分のWindowsのOSバージョンを確認してください。

併せて[Language packs][Japanese]ファイル(ja-JP.lng)もダウンロードします。
[Japanese]のところをクリックするとファイルの中身が表示されてしまうことがありますが、その場合は右クリックして[対象をファイルに保存](InternetExplorerの場合)や[名前をつけてリンク先を保存](Firefoxの場合)を選んで保存します。

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2つのファイルをダウンロードしてきたら本体のzipファイルを適当なところに解凍し、出来たフォルダの中に[Languages]というフォルダを作成してja-JP.lngをコピーします。

表示言語の変更

Core Temp本体を起動し、[Options]-[Settings]-[General]タブの[Languages][日本語]に変更してOKを押せば日本語化完了です。

・温度表示とその他の項目
Phenom II X4 BlackEdition

メインウィンドウ下段[温度の読み取り]欄の[CPU #(数字)]のところが現在のCPU温度です。
CPU温度はタスクトレイにも表示されており、Core Tempを最小化した状態でもいつでも確認することが出来ます。

すごいですね。便利ですね。以上・・・だと内容が味気なくなるので、余談ながら[プロセッサ情報]欄あたりの解説を少々。

[CPUの選択]:CPUを複数個積んでいるPCの場合はここでCPUを選択できます
[コア/スレッド]:現在選択しているCPUのコア数と同時処理可能なスレッド数です
[モデル]:CPUの名前です。括弧内はCPUコアの名前になります
[ソケット]:CPUソケットの種類です
[周波数 #(数字)]:各コアの周波数です。コアの数だけ表示されたり1個しか表示されなかったり色々です
[VID]:コア電圧です
[調整]:調整?なんのだろう?よく分かりません
[リビジョン]:CPUに変更が加えられるとリビジョンが変わります
[製造プロセス]:配線の細かさ・・・的な物です。数が小さい方が細かく、省電力になります。
[CPUID]:各CPUのモデル、リビジョン毎に違うIDが割り振られています
[TDP]:設計上のCPUの最大消費電力です。少ないほど発熱が低くなります
[Tj.Max]:設計上の最大許容コア温度です。CPU温度がこれを超えているとかなり危険です

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「何言ってるか全然分からない」「お前各項目に助詞と品詞つけただけじゃんかよ」と言われそうですが、まあそんなもんです。温度管理上は最後の2つ、[TDP][Tj.Max]だけ気にしておけばいいでしょう。

低消費電力版Athlon II X2

Mobile Intel Core 2 Duo

CPUやシステムによって表示される内容は異なります。

・自動起動と最小化起動
Core Tempの起動中はWindowsガジェットなどに測定データを渡すことが出来ます。「Windowsガジェットを使う」の項で紹介しているCore Temp GadgetはCore Temp本体を起動していないと温度が表示できません。

起動するたびにプログラムを起動し最小化するのは面倒ですが、オプションでこれらを自動化できるので必要に応じて設定しておきましょう。

Windows起動時にCore Tempを自動起動するには[オプション-全般]タグの[Windows開始時にCore Tempを開始]にチェックを入れます。

また、プログラム起動時にウィンドウを表示せず即タスクトレイにしまうには[オプション-表示]タグの[Core Tempを最小化して開始]にチェックを入れます。