■こだわりのるつぼ
- PCケースを自作する・その5 -

・完成写真と解説
それでは完成したケースにパーツを組み込んでみましょう。
残暑すさまじい部屋でだらだら撮影したら露出設定をミスりました。明るさと彩度をきつめに調整している理由は元写真だと暗部が潰れまくっているから、それだけです・・・。

フロントビュー

カエルとの比較写真。
カエルの大きさが分からないので意味無し。実際のサイズは 407(H)*343(D)*218(W)mm です。

デザインは5インチベイとスイッチ・LED部をもう少し下寄りにしたほうが格好良かったような。上段DVD-Rドライブの白さに比べて、下段HDDラックのアイボリーがダサい!・・・と思ったら2代目にはスーパーホワイトがあるらしいのでそのうち買い換えるつもり。

リアビュー

内部スペースを可能な限り確保するため、電源はケースギリギリまで出っ張らせました。
中から伸びる2本のUSBケーブルはそれぞれSDカードリーダーとHDDラックのもの。直接USBピンヘッダにつなぎたいところですが使っているマザーボードに余裕がないもので・・・。

拡張ベイとビデオキャプチャーカード

使用しているキャプチャカードはLeadtek WinFast PVR2000。ケーブルをつなぐとぎりぎりですがどうにかなりました。

ケース内部

ぐちゃ。
あとで結束バンドでも使ってケーブルまとめます。こんな状態でも冷却能力は抜群、CPUもHDDも今までのどのケースよりも冷えます。 HDDマウントは台座に置いているだけなので横に倒すと傾きます。上にある5インチベイマウンタとの隙間が狭くて少し取り外しにくいです。

PCIスロットが2つしかない今のマザーボードでは特に問題ありませんが、電源吸気ファンの真下に3つ目のPCIスロットがきてしまいますからここを使用するときはLow Profileカードを使うといった工夫が必要かもしれません。

CPU冷却区画

14cmで吸って、12cmで吐く。
吸排気口の位置が近いため必要なら排気側にダクトを付けるつもりでした。ただ実際に使ってみると特に問題はないようです。 GeodeNXを冷やすには能力があまりに過剰であることは言うまでもありません・・・。

14cmファン周りのスペースは少し狭すぎるようで、周りに何も置かない状態と比べ風量は体感で半分ほどになってしまっている感じです。冷却能力は十分とはいえもったいないことをしました。

内部全体図をもう一枚

サイドパネルを閉じた方が冷えるというのはこのケースが初めてです。
現状思いつく静音・エアフロー設計はこれが限界。

え?そういえばケース全体の防磁処理はどうしたのかって? 面倒になったからやめた(おい!)。
ホイルって貼っても引っかけたところからはがれてきて見た目がみっともなくなるからやりたくないんですよねえ。

結局これ、無印良品っぽい雰囲気になったんだろうかと自問したくなるような地味な外観になりましたが、冷却効率と静音性は期待通りで自己評価を下すなら”傑作”と言っていいレベルの物が出来上がりました。

・その後
はて、と。現在自分はホームページ改変の真っ最中。
このケースと記事が完成してから4年の月日が経ちました。

メインPC用ケースとなる計画もあった本ケースは結局サーバーマシンのケースとして使用されることになり、2011年11月現在も元気にお役目を果たしています。

当時からの大きな変更点は
・14cmファンが撤去され、空いたスペースに5インチ遮音ケースに入れられたHDDを設置
・ATX電源を撤去、AC電源に変更
・念願の電球色LED(鉄道模型用)が手に入ったので前部吸気口部分に設置
・5インチベイの上段をiPhone用スタンドに変更
と、まあこんなところでしょうか。

システムもK7→K8→K10システムと代替わりし、中身はほとんどが別物になりました。

現在の運用環境

今あなたがこのページを見ているということは、今日もサーバーは順調に稼働しているようです。