空席になっていたサーバーケースの5インチベイに、適当にMDF板を切り貼りして作ったiPhoneのDock置き場を取り付けたら、隠居のiPhone3GSがカレンダー付き置き時計になって実に便利な感じの自分のPCデスク周り。
必要に応じて雨雲レーダーに切り替えたりできるサブディスプレイにしていたんですが、下段のDVDドライブも使わなくなって久しいことだし、ここもiPad miniホルダーにしてしまおうと思い立ちました。
工作レベルは日曜大工のそれしかないため、自作で手に余る箇所はいつものとおり市販品を適当に流用しなくてはなりません。今回は通販で探しても見つからない部材が多くて難儀しました。
まずはホルダーに置いたiPad miniに電力を供給するケーブルの確保。
本体に付属するようなストレートタイプのケーブルだと、横置きにしたとき大きく出っ張ってしまって格好良くありません。
数ヶ月探し回った末、ようやくコネクタがL字型になっているケーブルを見つけました。
Appleの認証が無い製品でしたが、iPad mini Retinaでの使用は充電・データ転送ともに問題なし。構想実現の鍵となるパーツを手に入れて、ようやく製作開始となりました。
iPad miniのホルダーは、アクリル板にTPUというふにゃふにゃした素材のケースを貼り付けて、本体とケースを付け外しする要領で脱着するようにしました。これなら本体に傷が付きにくい・・・はず。
あまりがっちり固定する必要はないので、ケースの上辺とボリュームボタン周辺は外しやすいようにハサミで切り取ってあります。
ケーブルも一緒にくっつけるとこんな感じ。
ホルダーの"首"部分は縦横に自由に回せて角度の微調整も簡単に出来るスタンドのようなもの・・・そんな都合のいいものあるんかいなと考えていたらカメラの三脚の雲台を思い出しました。あの可動部の部分だけ売ってたりしないのかな?
ありました。
ヘルメットに小型カメラを固定するマウントらしいです。
SONYのホームページで見つけて速攻で買っちゃったんですけど、Amazonなんかで探せばもっと安く似たようなパーツが手に入るみたいです。
最近の俺の買い物こんなんばっかだわ・・・。
カメラマウントとくっつけるために、ジャンクパーツ屋で見つけた「カメラ三脚にスマートフォンを固定するホルダー」なるものからネジ止めのパーツを毟り取ってホルダーに移植しました。
5インチベイの土台はいつも通りMDF板で作成。
こんな感じ。
給電用のハブも設置・・・したまでは良かったものの、試運転したら見事に壊れていやがったため、急遽マザーボードのUSBピンヘッダからブラケットを延長して応急処置で対応。
カメラマウントのロック解除レバーは頭のネジを回したら取っ手部分だけ外せたので、MDFボードに開けた穴を通してから取っ手を付けなおしました。これでだいぶレバー操作がしやすくなった・・・かも。
全部くっつけたら完成。
イメージ通りっすな!
角度を変えてもう一枚。
実にすっきり。苦労して部材を探してきた甲斐があったってもんです。
これでメインディスプレイ脇のiPadで動画を垂れ流し放題・・・と、そういえば音声出力についても補足しておきましょう。せっかくPCと並べて設置したのに、PCのオーディオスピーカーを使わずにiPad本体のスピーカーを鳴らしていたのではいかにも芸がありません。
shairport4wというフリーソフトを使うと、iOS標準機能のAirPlayで全ての音声をPCに飛ばせるようになります。あとはミキシングされた音声がPCに接続したスピーカーから出力される寸法です。WiFi接続なのでケーブルは一切必要ありません。詳しくは過去のエントリーを参照してください。
まとめの文章を考えていたら、昔は「パチンコの機械から取り外した中古の小型液晶にWindowsのデスクトップを写して云々」なんてやっていたことを思い出して吹き出してしまいました。
こんなことやってたのが2006年の話で、10年も前の話じゃないんですよねえ。
手を換え品を換え、ようやくここまでやって来ました。毎度色々な物が出来上がるたびに「これでひとまず完成」と書いてはちゃぶ台をひっくり返してきた日々。小型サブディスプレイは完成度的に本当にこれで一段落しそうな感じですが、あっという間にちゃぶ台をひっくり返す日が来る気がしないでもなく、またそれが楽しみでもあります。