今どきのPCには光出力(S/PDIF)端子が当たり前のように付いていますが、「おっ、これにサラウンドスピーカー繋げばFPSがサラウンド音声で出来るじゃん」とか考えて安易にホームシアターセットを買ってきてしまったりすると泣きを見ることになります。
何故かというと、光出力は基本的に「2chのPCM信号」か「Dolby Sorround又はDTSのサラウンド信号」しか出力できません。PCゲームの設定によくある"5.1ch"や"7.1ch"というのは「5.1chや7.1chのPCM信号」なので光出力では出力できないのです。
「何で出力できない多チャンネルの出力設定があるのよ?」と思われるかもしれませんが、あれは基本的にアナログスピーカー用です。光出力用の設定じゃないです。
ついでにPCでBlu-rayディスクの映画を再生する場合は元々Dolby SorroundやDTSで音声が記録されているので、そのまま光出力を通してサラウンド音声を鳴らすことが出来ます。
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「えっ、じゃあこのゲーム用に買っちゃったホームシアターセットどうすんだ?俺そこまで映画見ねーぞ?」といううっかりさん向けにもちゃんと救済策があります。
サラウンド音声をDolby Sorroundに変換して光出力するDolby Digital Liveや、それのDTS版にあたるDTS Coonect(DTS Interactive)があれば「5.1chや7.1chのPCM信号」を「5.1chや7.1chのDolbt Digital(又はDTS)」にしてサラウンドスピーカに届けることが出来ます。
Dolby Digital LiveやDTS Coonectを使うためにはマザーボードやサウンドカードのチップがこれに対応している必要があります。各メーカーのスペック表で確認して下さい。対応したサウンドカードを増設・交換することで後から追加することも出来ます。
これとか これとか USBのやつもあります。
何?高いって?
そうなんだよ、高いんだよ。
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・・・とか、そのあたりの解説を知人に試みたんですけど、いくら口頭で説明しても理解してもらえなかったため整理して文章にしてみました。せっかくなのでここにメモ。