児童ポルノ法改正について思うこと・その1

いやいや、自分がこの話題について書くことがあろうとは正直思ってなかったですが。
あまり馴染みのないネタなんで良くご存じない方も多かろうと簡単に説明させてもらうと、いわゆる児童ポルノ画像・動画について、これまでは制作や販売といった直接的に関わった者を処罰するとしていた法律が今後は所持しているだけで罰せられるという内容に変わるとか変わらないとか、そんな話なのです。

ここで俺がいきなり「改正反対だー!!」とか言ったら引くでしょ?
でもそんなに簡単な話じゃないんですな。

現行法で持っているだけで罪になる物というと何でしょう。銃火器とか麻薬とか、まあそんなもんです。真っ当に暮らしていたらそうそう見かける物でもないし、「スーパーで買い物してきたら味の素のビンに大麻が入ってたよ!!」・・・なんて話もまあ常識的に考えてあり得ません。

ただここに児童ポルノが入ると途端に話が恐ろしくなります。”持っているだけで犯罪”ですからね。今ご自分のPCに入っているインターネットキャッシュの内容、全部把握できてますか?どこかのサイトで騙しリンクを踏まされた、そのときにキャッシュしてしまったそれっぽい画像がPCに入ったままになっていたらあなたは有罪になるかもしれません。

立案者からすれば麻薬も児童ポルノも「真っ当に暮らしていたらそうそう見かける物じゃない」つもりなんでしょうが、インターネットのキャッシュなんて街を歩いていて見かける風景と何ら変わりません。「エロい看板を視界に入れたら逮捕」なんて言われて街が歩けるでしょうか。

そんな極端な・・・とは言っていられない状況が既にアメリカで起こっているようです。
児童ポルノ画像がダウンロードできない偽リンクをクリックしただけで逮捕、有罪に
FBIが「ここでエロ画像落とせるYO!!」って罠を貼っておいて、ハマった奴を家宅捜索して自宅PCから証拠を押収して単純所持の容疑で立件・・・だそうですけど、いま上のリンククリックしましたか?それ、本来の記事じゃなくてFBIの罠だったら捜査員があなたの家に登場します。

→つづく

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このページは2008年3月25日に書いたブログ記事です。

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