iPhone 3GS vs FMトランスミッタ地獄篇

ボロボロだったiPodからiPhone 3GSに買い換えて、車載FMトランスミッタとかは今までのをそのまま使うつもりだったんですが、なんかiPhoneは使ってる電圧がiPodと違うとかで充電はおろか音すら出ないじゃありませんか。ソケットは一緒だけど非互換って、お前はCPUか何かかと。

音質にあまりこだわりは無かったものの、電圧の互換性問題を知ってしまった後で新たにトランスミッタを選ぼうとすると、意外にiPhone 3GS対応と明記されている商品が少ないことに気づいてしまい、購入に勇気が要るようになりました。

対応している製品でも接続時に「このアクセサリはiPhoneでは使用出来ません」と機内モードへの移行を促すメッセージが出てしまうなど、本体の仕様がおかしいところもあるらしくiPhoneでFMトランスミッタを選ぶのは思いのほか厄介なようです。

以下は筆者流転の記録です。何かの参考になれば幸い。

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その1:Green House GH-FTC-IPODB
特価品をiPod 5G用に購入。音質は中の下くらいで出力されるボリュームが小さいのが難点。とはいえ他のトランスミッタの性能を知らなかったため、こんなものなのかなとしか思っていませんでした。
使用中に外部からノイズが乗るようなことは無かったものの、受信できる音量が小さいためどうしてもラジオ側の音量をあげざるをえず、そのせいでホワイトノイズが聞こえているようなことはよくありました。
iPhoneには完全非対応で充電も再生も出来ません。まあ特価品の割にiPodと組んで十分がんばってくれましたし、こいつはこのくらいでもういいかなと。

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その2:バッファローコクヨサプライ BSFM03WH
上のトランスミッタが使えなかったため、親父様がiPod nanoに繋いでいたこちらを拝借。音がいいと評判で、自分は音のクリアさを試すときにcapsuleのレトロメモリーを流して、最後のサビのバックコーラスが聞こえるかを判断基準の一つにしているんですが、このトランスミッタを使用中たまたま再生したレトロメモリーで無意識でもはっきり分かるくらいクリアなコーラスが聞こえてきてびっくりしました。
反面、故障しやすいという話もよく聞かれ、自分が借りてきたものも既に部分的に故障しているらしく周波数の変更ができません。持ち主の親父様は「たまに電源が入らないこともあるんだよねー」とも言っていました。ついでに本製品から出力される電力はiPhoneに充電できるぎりぎり程度しかないそうで、実際繋ぐたびに充電できたりできなかったりでアテになりませんでした。
エンジン連動の再生機能は一度停車して自動停止させると、リスタート時の再生がバグって再生と一時停止をものすごい勢いで繰り返すことがあります。音がいいだけに色々と残念な製品。

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その3:Green House GH-FTC-IPOD2TK
手元の2つが撃沈されたため、iPhone用トランスミッタの中で評判のよかった本製品を購入。本体と同じ横幅のトランスミッタを密着接続する形式で、車載マウントと干渉しないか心配でしたが若干隙間が空くものの問題なく使用できました。マウンタに付けたまま縦横に回すとすぐ抜けちゃうのはご愛敬。
他のトランスミッタとiPhoneを接続すると必ず出てきた「このアクセサリはiPhoneでは使用出来ません」のメッセージはこの製品では表示されません。まあ出てきても"いいえ"を押すだけなんですけども。
音質は普通。しかし使用中頻繁に外部からのノイズが乗ります。iPhoneとの相性でもあるのか、使用しているうちにどんどんノイズがひどくなってきて、30分くらいしたらほとんどノイズしか聞こえなくなりました。なんだこれは。
iPhoneから音声信号が出ていないと30秒で電源がオートオフされてしまうのも問題で、3G回線を経由して再生する場合のAirVideoなんかはよほどバッファリングが高速で処理されない限り、再生が始まる頃にはトランスミッタの電源が切れてスピーカーからは砂嵐が流れています。
トランスミッタとして使用するだけなら本体から電源をとって使用することも出来るので、ちょっと何かに音を飛ばしたいような時にはいいんじゃないでしょうか。車載トランスミッタとして評判がいいのは自分には理解できません。

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その4:サンワサプライ PDA-FMT10BK
他に評判のいいトランスミッタが無く、だんだん面倒になってきたため良いも悪いも全く評判を聞かないこの製品を買いました。最初に使っていたGH-FTC-IPODBと同じくシガーソケット側に本体機能がある形式で、うちの車にはこっちの方が電波がよく入りそうかな、と。ちゃちい見た目の割に定価が妙に高いんですけど、実売価格はそうでもありません。
「最初に使っていたのと形が似ている」という購入動機は割と当たりで、たとえiPhoneが刺さっていなくてもとりあえず"無音"という信号をラジオに投げてくれるので、初代のトランスミッタ同様勝手に電源が落ちてその瞬間にノイズが聞こえてくるというような不快シーンがありません。
音質は並で、初代ほどでは無いもののボリュームがやや小さめなところまで似ています。走行中外部ノイズが入ることがありましたが、0.1Mhz刻みの調整機能で適当に空いている周波数を選んでやったところ気にならなくなりました。
サイトには3GS対応と書いてあるのにパッケージ裏の対応機種一覧には表記が無く、3GS対応と書かれたシールが上の方に貼ってあるだけだったりと、適当な扱いにしては一番まともに動きました。

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PDA-FMT10BK購入後にこちらの商品を見つけ、音質など気にはなったもののきりがないので止めました。今度車を買い換えるときにはカーオーディオについてもう少し気を配ろうと思っています。

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このページは2010年3月19日に書いたブログ記事です。

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