iPadを車載ナビにする妄想について現状のまとめ

あらかじめ断っておきますと、役者は全然揃っていないし実勢価格で5万円台まで落ちてきている今のナビにも「高速道路でどの車線を工事してるかまで教えてくれる!すげえ!」と感動しているレベルなので、実際に手を付けるとしてもかなり先の話になると思われます。それをふまえたうえでiPadを車載ナビにしようと妄想したときのメモ。

1.インパネに格納したい
iPadは9.7インチ液晶搭載で外寸が242.8×189.7mm。自動車のオーディオなどで使われているDIN規格は横幅が180mmで、インパネにiPadを格納しようとすると縦にしても幅が足りません。格納にこだわらなければこんな感じのものをつけて終了なんですけど、夏場の車内に放置することや盗難防止のことを考えると格納ギミックは取り入れておきたいところ。

噂では7インチ液晶のiPad mini的なものが出ると言われており、これを液晶のサイズ比で単純計算してみると外寸が175×137mmくらいになります。もう少し大きくなったとしても縦向きになら格納できそうです。

2.3G回線の確保
iPadには3G回線内蔵モデルもありますが車載iPadのためにわざわざ1回線契約するのはもったいない。もし計画を実行するならiPhoneにTalkingSIMを突っ込んでテザリングすることになるでしょう。まあこれは解決済み。

3.いいナビアプリが無い
無い・・・んですよねえ・・・。iPhone/iPadがこんな有様なのに何あのAndroid用Googleマップナビの完成度。いっそタブレット型のAndroid端末でも積みましょうか。真面目な話そんなにiPadにこだわりがあるわけでもないので。

4.いずれにせよ問題が多すぎる
専業のナビと比べるとGPSやコンパスの精度は明らかに劣りますし、ほとんどのナビアプリは3G回線エリア外に出てしまうと地図が表示できなくなります。市街地より遠出の山間部でナビに頼ることが多い自分の使い方だと現状のエリアカバー率ではナビアプリは実用レベルに達していないと言わざるを得ません。

ついでに。
iPad/iPhoneがあればカーナビは不要になるかもしれませんが、最低限カーオーディオが無いと車のスピーカーから音が出せないんですよね。カーナビならそれ1つで済むところを、iPad+カーオーディオまで必要になってしまうとするとコストパフォーマンス面でも新規でiPad+カーオーディオを揃える意味は薄れてしまいます。

総括するとiPadをカーナビにする意味ってあんまり無いような・・・少なくとも現状ではiPad+iPhoneよりカーナビ+iPhoneの方が機能もコストパフォーマンスも上です。既にテザリング出来る端末をもっていて、かつカーオーディオがついている車にPNDを積もうと思っている場合には面白い選択肢になるかもしれない程度のもので、物好きの趣味の域は脱せそうにありません。あるいはカーナビは専用機に任せて、その他の情報端末にしてしまったほうが面白かもしれませんねえ。

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このページは2010年10月16日に書いたブログ記事です。

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