ゆきゆきて、スカーライト

最近はすっかりご無沙汰で、メイン・サブ各1丁最愛の銃があればそれでいいよ的なスタンスを長らく続けてきたエアガンマニアの趣味。久々に行ったガンショップの品揃えは先の戦争を経た本物業界(?)のトレンドに影響され、こちらも別次元に変貌していました。

「すごいね、このホルスター!ブラックホークっていうの?無茶苦茶ドロー早くなるんすけど?」

「スリング?あー、やったやった、俺もその吊りかた試したことあったよー、製品化されるとはね?え?MAGPUL?なんであのメーカーがこんなの作ってんの?って、今ライフルまで作ってんすかwwww実物wwwwww」

「PMC装備が流行って銃と戦闘服の組み合わせが何でもありになったから、前に比べると考証的な部分全然気にしなくていい時代になったよね。それにしても最近の銃は随分カラフルなんだね」

・・・どこのオヤジだ俺は?

一通りはしゃいだところで「で、お客さん、今の得物は何なんで?(意訳)」と聞かれ「APS TYPE96」と答えると、店員がにやりと笑う。「いいもの、ありますよ(意訳)」そういって手にしてきたのは・・・「いや、マルイの長物はいらんわ、剛性ないんだもん」「(´・ω・`)」

「はあ、でももう狙撃銃の時代でもないし、SG552並に短くて剛性抜群でフォールディングストックで弾倉を下からパコーンと装填できるアサルトライフルがマルイから出たら買ってもいいわ」
「・・・今なんと?」
「いや、そんな綺麗に復唱できるほど考えてしゃべってない」
「はあ、いや、しかし、これなんか・・・どうですかね、新商品」
「SCARじゃないの」
エアガンショップにはありがちな白黒コピーの新商品チラシ、そこに印刷された銃はL4D2でも見慣れたFN SCARでした。自分の印象は「華奢なアウターバレルとイモっぽいシルエットのぱっとしない奴」。いまさらこいつが自分の興味をそそるはずもなく・・・あれ?

何かに惚れる瞬間というのは得てしてこういうものなのです。

ショート化されたCQCモデルは華奢な印象を与えるアウターバレルが切り落とされて無くなり、黒一色ではイモっぽかった外観は流行のTANカラーに塗装されると精悍ささえ感じさせるものがあります。それに加えてスペックは、自分がつらつらと挙げた条件を満たしてなお、メカボックスオートストップとストック伸張を備えるという完璧ぶり。

「ちょっと・・・考えるわ・・・」
軽い目眩を感じて抱えたその頭の中には、先ほどのMAGPULスリングを装着したSCARで出来もしないスイッチングを練習する自分の姿が、鮮烈に浮かび上がっていたのでした。


・・・7割くらいフィクション。

しかしここしばらく中国製SG553やらマルイの89式小銃やら、アサルトライフル的欲求不満がひどいのでそろそろ狙撃手は廃業して一つSCARでも買っちゃおうかという、このサイトの本題とは全く関係ない今日の出来事でした。

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このページは2011年6月 4日に書いたブログ記事です。

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