それでは更にもう一度、今のケースを見直してみましょう。
ででん。
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サイドパネルが壁側の方に開くためメンテナンスの時はケースを壁から離さなければならず面倒なうえ、サイドパネルにファンを付けてVGAに上から風を当てるという手段も取れません。
一番簡単な解決策はマザーボードを上下逆の倒立配置にしてしまう方法で、自分の自作ケースは設置場所の都合2作目以降全て倒立配置のレイアウトになっています。
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ここで少し正配置・倒立配置のエアフローイメージを見てみると、正配置のケースレイアウトは熱源となるCPU・電源が上後方に配置されているにも関わらず、前方には5インチベイがあるためエアフローが一直線に抜けない構造になっているのが理解できると思います。
倒立配置にするとCPU・電源は前方に比較的構造物の少ない下側へ移動し、横一直線のエアフローが確保できる形になります。倒立配置の最大の利点はこの空冷効率の良さにあるといえます。
欠点は逆に拡張スロット周辺のエアフローが悪くなってしまうことで、ハイエンドグラフィックカードユーザーにとってこの問題は深刻です。
解決策としてはサイドパネルにファンを設置するほか、外端のスロットにグラフィックカードを挿せるマザーボードの場合はケース上面にファンを置くことで一転して強力な冷却機能をグラフィックカードのために用意してやることが可能です。
また、ハイエンドグラフィックカードの一部には奥行きが300mm以上に達するものもあり、倒立配置だとこれと5インチベイの光学ドライブが干渉する可能性が高くなる点も覚えておくべきでしょう。
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自分が現在使用しているASUS M3N-HTはまさにこの「グラフィックカードを端に挿して冷風を直に当てられる」タイプのマザーボードで(正確にはこれをやりたいためにこのマザーボードを選んだんですが)、グラフィックカード専用吸気ファンの設置はもちろんのこと「端っこだからいくらカードに厚みがあっても構わない」点を生かして3スロット占有のグラフィックカードにも対応させることにしました。
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