iPhoneのインターネット共有という奴は設定がガバガバなせいで常用しようとすると苦労が絶えません。
常時オンのままだと、充電するつもりでLightningケーブルをPCに繋いだら勝手にテザリングし始めてしまったり、iPadが固定回線を無視してiPhoneにテザリングしにいってしまったりと、通信量の上限に日々怯える自分には心臓に悪い挙動が多いのが悩み。
かといってオフにしていると、使う時になったらWiFiの設定を一からやり直さなくてはならず、iPhoneとiPadそれぞれのWiFi設定画面を開いた状態で接続先を選び、パスワードを入力して・・・なんて、電車の中などでiPhoneとiPadを両手に持ち、画面を見比べながら難しい顔をする姿を想像するとかなり恥ずかしいものがあります。
こんな悩みを一挙に解決するのがiPadの画面でiPhoneのインターネット共有をオンオフできる機能・インスタントホットスポットというわけで、iOS8の機能説明を聞いてさっそくアップデートに飛びついた自分でしたが、手持ちのiPhoneとiPadで使うことが出来ずに一ヶ月くらいドハマリしてしまいました。
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インスタントホットスポットが正常に動いている場合 |
インスタントホットスポットを使えるようにするための条件は
1.端末がインスタントホットスポット対応機種(iPhone 5以降、iPad(第4世代)、iPad Air、iPad mini、iPad mini Retinaディスプレイモデル、iPod touch(第5世代))である
2.通常のテザリング接続が出来る状態である
3.双方のデバイスのBluetoothがオンになっている
4.双方のデバイスが同じAppleID・iCloudIDでログオン状態になっている
以上の条件を満たしていれば、iPhoneのインターネット接続共有がオフになっていても、iPadのWiFi設定でiPhoneを接続先に選べるようになる・・・はず!だったんですけど、何度設定しても、何度再起動してもWiFiの接続先にiPhoneが出てこんのです。
結論から言うと、4番の条件に問題があり、iOSデバイス間のAppleID・iCloudIDが全て一致していないと接続先にiPhoneが出てこないというのが原因でした。
自分は以前AppleIDとして登録していたメールアドレスが使えなくなってしまったため、AppleのMy Apple IDのページでAppleIDを別のメールアドレスに変更していたんですが、iCloudIDの方は変更手段そのものがどこを探しても出てこなかったため、古いメールアドレスのまま放置していたのです。
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黒く塗りつぶしちゃってますけど、矢印のところに現在ログインしているiCloudIDが表示されます |
古いメールアドレスのままでもパスワードを入れれば各種設定変更などは出来てしまうので、「iCloudIDは一度設定したら変更できないのか」と思っていたんですけど、インスタントホットスポットを使おうと思ったら『デバイス同士のAppleIDとiCloudIDがそれぞれ一致している』状態ではダメなんですね。『デバイス同士のAppleIDとiCloudIDが全て一致』しないといけないんです。
では変更手段の無いiCloudIDを、どうやって新しいAppleIDと同じにするかというと・・・
iCloudを手動でサインアウトして新しいAppleIDのメールアドレスとパスワードでログオンすると、勝手に新しいiCloudIDに置き換わるようです。他に手段は無い模様。分かるか、こんなもん。
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サインアウトはiCoudID画面の一番下 |
元々AppleIDとiCloudIDが一致していなかった自分のエラーはかなり特殊な事例なんでしょうけど、"全てのデバイスのAppleIDとiCloudIDが完全に一致しないとインスタントホットスポットが使えない"問題に気付いたうえで、これを解決するために更にiCloudIDの変更方法も探し当てなくてはならないという本当にタチの悪い罠でした。
参考になる方が他にいるのかどうか分かりませんが、とりあえずメモ。
実際に同じ作業をされる場合はiCloudを新アカウントと置き換える形になりますので、古いアカウントに保存されているデータは全てiPhone等にダウンロードした上で作業するようにして下さい。