それぞれが予想の埒外へ行く2つの"メディア"

1週間前までの番組をさかのぼって聴けるradiko.jpの新サービス・タイムフリーが先日開始されました。

この手のサービスって、いざ始まってみると制限が多くて使いにくいのが常なので、あまり期待せずにいたんですけど、始まってみたら、なにこれ、なかなか使いやすいじゃない。

事前登録等は必要ないし、よほど権利にうるさいところが絡んでいるコンテンツ以外ほぼ全ての番組を聴取できるようで、むしろラジオ番組を録音してPodcast化・・・なんてやっていた従来のラジオ好き・ガジェット好きのライフスタイルを、公式アプリで遡って聞くだけに変えてしまうのではないかと思わせるほどのインパクトがあります。

またネット上などで番組の内容・情報をシェアする際にも、とりあえず遡れるのは1週間だけという制限付きながら、著作権の心配を一切考えることなく生ソースをネットで拡散できるという、割と革命的なことが出来るようになりました。例えばこれに番組の再生時間と連動してコメントを流せる機能でも付けば、今まで誰かが著作権を侵してニコニコ動画とかにアップロードするなどして行われていたことが、合法かつリアルタイムに全ての番組で出来るようになるわけです。

これこそが現代メディアのあるべき進化形と賞賛の言葉を贈っておく一方で、テレビは次期規格で録画を禁止しようというなんて馬鹿げたことを検討している模様。今の世の中、どれだけの人が「たかがテレビ」のために定刻を待ってその前に座り、お行儀よく最後まで席を立たずに見てくれると思っているんでしょうか。

技術の進歩に併せ、テレビがどんどんお高い方向へ行くのに対し、ラジオは大衆の中へ溶け込む術を模索しています。デパートの販売戦略ならいざ知らず、メディアが進むべき道がどちらなのかは・・・メディア=手段・媒体の意味をもう一度よく考えてもらいたいものです。

コメントする

おもうツボ

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは2016年10月15日に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「お願いだから余計な変更だけはしないでくれのフェーズ」です。

次のブログ記事は「Radika関連の記事公開を終了しました」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type