AMDがVGAにつないだ”最速”の夢

AMDがATiを買収
あらま、本当に売れちゃった。ATiといえばここで解説するまでもなくVGA界の二大巨頭だったわけですけど、本気で買おうと思えば買えてしまうものなんですね・・・。NVidia買ってくれたらどこまでもAMDについていったんですけどちょっと惜しい。

これでAMDは短期的にはチップセット供給能力と強力なグラフィック開発能力を、長期的には自身の推進するコプロセッサ設計を支えるための切り札ともいえる能力を持ったGPUおよび物理演算エンジン保持への道を開いたことになります。また政治的な面でもIntelのプラットフォーム戦略に対して強力な対抗カードを手に入れたと言っていいでしょう。なにせNVidiaのGeForceと並び業界のトップを張るRadeonシリーズをAMDプラットフォームは純正で供給できることになったのです。IntelとしてはオールインワンのプラットフォームがVGAの点でまず勝ち目が無くなったことになり、だいぶアピールしにくい状況になってしまったのではないでしょうか。

直前にはAthlon64の大幅値下げがあり、Conroeの登場でCPU界の両雄は再び泥沼の殴り合いに突入することがほぼ決定となりましたが、久しく王座に君臨し貯金を蓄えてきたAMDが来るべき大戦に向けて買った切り札がATiだったというわけで。素人の読みとしては最善に近いカードをとったなという印象ですが、いよいよリングにあがるConroeとの総力戦にこれがどう影響を与えるのか。「ますます面白いことになってきた」というのがまずは率直な印象です。

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このページは2006年7月25日に書いたブログ記事です。

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