nForce 780aとGTX 260でNVidia最新機能を試す3

GeForce GTX 260導入録、最終回はHybridSLI編です。
前回のデュアルGPU状態のままnForce 780aのオンにしてみると、コントロールパネルにはVGAがずらりと3つ並びました。しかしHybridSLIの設定が出ない。同機能に非対応の8800GTが載っているのがいけないようです。

一度電源を落として8800GTを取り外し、再度電源を入れてみるとタスクバーに設定アイコンが現れました。最近のバージョンのForceWareを入れておけば条件を満たす環境下では勝手に機能がオンになるようです。

まずはハイパワーモードであるGeForce BoostでGTX 260と780aのSLIパフォーマンスを検証。3DMARK06の結果は・・・8789。単体よりスコア落ちてるwwwwwwww なんでですかね?G200コアに対して780aが遅すぎて足手まといになっているのか、CPUのボトルネックが原因なのか。実際にHALO2をプレイして試してみてもおかしな動きなどはしていなかったので、スコアさえ気にしなければ実用上問題はなさそうです。スコアが落ちるGeForce Boostに意味があるのかはまた別問題。

続いてHybrid Powerに切り替えます。
780a登場時にはGeForce BoostとHybrid Powerの切り替えはいちいち再起動が必要という仕様に壮大にずっこけさせられましたが、今は改善が進み再起動無しの変更が可能になっています。未だに手動でしか切り替えられないのは変更時にブラックアウトを含めた10秒ほどの待ち時間が発生するためでしょうか。

Hybrid Powerモードにするとデバイスマネージャ上でGTXが"無効"扱いになります。が、ファンが止まったりといったような目に見える変化はありませんでした。ネット上の他のレビューではファンが止まり、GPU-Zで見るとクロックが0Mhzになると書いてあったのに、そういうありがたい展開は無し。あれー?ブラケット側スロットから排気される空気は生暖かいし、低発熱を指向する静音PCの観点からするとHybrid Powerは恩恵の薄いもののようです。

同時出力がデジタル+アナログでしか出来ない780aチップセットの仕様上、Hybrid SLI状態ではデュアルディスプレイも片側はアナログとなります。世代を経て画質が向上したnForceチップとはいえ、1280*1024の解像度をアナログで出力すると滲みが気になり、結局これが決定打となってGTXは単体にてデュアルデジタル出力運用とすることにしました。

今回はHybrid SLI非対応の8800GTを載せて勝手に機能オフされてしまいましたが、例えばRadeonやUSBディスプレイアダプタをセカンドディスプレイのデジタル出力としたらHybrid Powerを生かしたままデュアルVGA出力できないか、といったあたりが残された気になるポイントです。これはいずれHavok用ドライバが完成しRadeonを買う動機が生まれれば併せて試すことになるでしょう。

今回は最新の機能を重点にテストし、いずれも未成熟であると言わざるを得ない結果に終わりましたが、3Dゲームの滑らかさはスコア云々を超えてはっきりと上昇し、ファンノイズや発熱は大口径ファンモデルの8800GTと比べても低く、動画再生中のメディアプレイヤーをディスプレイ間で移動しても落ちにくくなっているなど、実用面では8800GTを明らかに上回っていると断言できる出来になっています。

GTX 260は既に若干のバージョンアップが施されたモデルが流通し始め、元々流通量の少ない旧モデルは値崩れするのが早いか市場から消えるのが早いかといった状況のようですが、この値段なら買っておいて損はない一品であると言えそうです。

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このページは2008年10月18日に書いたブログ記事です。

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