Google ChromeはOSとして食い込めるか?

とうとうGoogleがOSを作るところまで来ましたか。
MSに追いつけ追い越せの課程で何故かGoogle自身の体質がMS化・帝国化してしまい、待ちかねたはずの感動も色褪せてしまった感は否めませんが、まあとりあえずはめでたい。

GoogleのOS・Chromeはその名の通りウェブブラウザのChromeを中心に据えたLinuxベースのシステムだそうで、ネットブックを中心とした市場でこれが受け入れられるかについては、個人的には結構いけるんじゃないかなあと思っています。

以前UbuntuでFirefoxを使ったとき、「ATOKが無いから入力がやりづらすぎる」と言いがかりのような苦情を書きましたけど、それ以外の使い勝手はOSがLinuxベースであることを忘れるほど自然なもので改めてFirefoxの出来に感心した覚えがあります。Chrome OSもブラウザには恐らくWindows版と何ら変わらないChromeブラウザ(紛らわしいなもう!)が実装され、OSの違いをシームレスに埋める試みがされているはずです。

ブラウザは既にOS上で走るもう一つのOSであって、様々なサービスをブラウザに取り込んできたGoogleがそのサービス・ブラウザごとユーザーを自前のOSに連れ去るというのも、考えてみれば痛快な話です。あるいはネットブックがPCではなく単なるネット閲覧+α程度に使われるべきツールだと認識されるようになれば、一般ユーザーが基本機能以外のブラウザの使い勝手や、ましてOSの違いなど意識すらしない時代が来るかもしれません。

Windowsに対する利点としてChromeはまず軽さを売りにしてくるでしょうが、マニアとしてはそれ以外の利点を期待したいところ。アグレッシブな電力制御による強力なバッテリー性能だとか、高画質な動画再生にめっぽう強いだとか、そういうところでGoogleの意地を発揮してもらいたいところです。

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このページは2009年7月11日に書いたブログ記事です。

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