更に続き。
本機の売りであるらしい液晶パネル。聞くところによれば東芝系列の会社が作っている国産品とのことで、グレアパネルとノングレアパネルのいいとこ取りをしたハーフグレアパネルというものだそうです。購入前に店頭で見たときの印象はちょっとてかりの強いノングレア?といったものでしたが、実機が家にきてやや暗めの自然光の下でのぞき込むと、ぼんやりとしかしそれでいてはっきりそれと分かるイケメンが・・・ノングレアにはない写り込みが見て取れます。
とはいえ、グレアパネル譲りの高コントラストと自動輝度調整機能のおかげで、実際の使用中に写り込みを意識するような場面はほとんどないでしょう。筆者の自宅には5年以上前の液晶しかなかったせいか、本機の液晶はとても鮮やかに見えます。残像は気になるほどではありませんが、自宅の骨董品と比べても違いが感じられず逆に「最新型でもこんなものなのかな?」といった感じ。
パネルの厚みはとにかく薄く、やたらパネルが薄い印象だったMURAMASAと比べても同等かそれより薄いかもしれません。これが天板を閉じたときの本体の薄さに大きく貢献しています。MURAMASAの外枠が金属製だったのに対して、typeTの外枠がプラスチック製になっているのは気になるところで、万一落としてしまったときにはここが真っ先に壊れるんじゃないかという不安が残ります。
他に気になる人は気になって仕方ないだろう点として、動きの激しい動画などを再生したときに画面全体にうっすらと斜めの線が入るのと、薄暗い場所で自動輝度調整が働くと画面全体が青みがかった色合いになり、赤色の鮮やかさが死んでしまうことを挙げておきます。
文字の見やすさや発色はさすがに低価格ネットブックなど比ではない水準に仕上がっているだけに、いくつかある不満点で評価を落とさざるを得ないのが残念です。ホビー用途に重点を置く人ならもっと厳しい評価を下すことでしょう。
続く。
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