iPad mini、7.9インチディスプレイの意味するもの

iPad miniが出る・・・ということで、目が覚めたら朝一で枕元のVAIOを起動し、発表された情報に目を通すくらいには気になっていた自分。

一通り見終わって思ったのは、うーん、なんかこう、いまいちな感じが・・・。
なんでだろう?と比較表を開いて気づいたのは、iPad mini、意外とでかい。

業界流行の7インチ級タブレット市場に満を持して参戦・・・と書けば格好よく聞こえますが、画面サイズは本当にギリギリ7インチ級の7.9インチ。

画面サイズを後から大きくすることは出来ても、小さくすることは出来ないこの業界で、どうしていきなり妙にでかい画面サイズを選択してしまったのか。

旧iPadの解像度を引きずる関係で解像度が1024×768ドットに制限される事情は分かるけど、このディスプレイサイズのおかげでApple製品が昨今最も売りにしている高精細なRetinaディスプレイまで失っちゃってボロボロじゃねえか、どうしちゃったんだよApple!?

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・・・なんてあまり面白くない話になるかと思ったんですが、ここでふと気になることがありまして、調べ物をしました。


これが現在のApple製品の画面別ラインナップです。
これに「現在のiPadと同じ解像度を乗せたiPad mini」を付け加えると・・・


見事にiPhoneのドットピッチと合致します。

ここから推測できるのは、Appleは将来、今回発表したiPad miniの外観を流用し、ディスプレイ解像度をを現在のiPhone並に微細化したRetina iPad miniを投入する計画を持っているのではないかということです。

iPad2の解像度では微妙になってしまう7.9インチディスプレイをあえて採用したのは、7インチタブレット市場のシェアを確保するほか、iPad miniサイズに対応したアクセサリ等のインフラを整えておき、ディスプレイ量産の目処が立ったところで中身を一新する布石なのではないかと。

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ついでに勝手な予感を続けますと、AppleはiPad miniのディスプレイサイズを7.9インチに定めた時点で、9.7インチiPadの展開を打ち切る方針を固めたようにも見えます。

7.9インチという画面サイズは、単純に現行iPadで使用している解像度を"真のRetina"に収めるために逆算して出した数字のようですが、これを収める端末のサイズは、他社の7インチタブレットと比較してもやや大きすぎるように見え、また9.7インチiPadとの立ち位置の差を微妙な物にしています。

しかし仮にAppleがRetinaディスプレイを搭載したiPad miniこそが"究極のタブレット"だと判断すれば、その瞬間からそれ以外のもの・・・7インチタブレット市場や、既に販売しているiPad・・・の存在など一顧だにしなくなるであろうことは想像に難くありません。

7.9インチディスプレイが最高だと思えばそれを選ぶのがAppleです。そしてそのRetina iPad miniは、自分が想像しても確かに最高のタブレットのような気がするのです。

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7.9インチのRetinaディスプレイを搭載したiPad miniがいずれ発売になることは誰でも予想することでしょう。ただし、Appleがその製品に懸ける期待は、我々が安易に想像するものとはかけ離れた強烈なものなのかもしれません。

しかし、もし自分のこの妄想が当たっていたとしても、少し前のAppleならこんな回りくどい布石は打たず、発売をかなりの期間先延ばししてでもRetinaディスプレイを搭載したiPad miniにこだわっていたような気がします。なんとも勝手な物言いですが、今回発表されたiPad miniは拙速で中途半端な印象がどうにも強すぎるのです。

第一世代iPad miniを踏み台にして完成させる"究極のタブレット"。その存在を予感すると、今のiPad miniは慌てて買わなくてもいいんじゃないかなあと・・・と。

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このページは2012年10月24日に書いたブログ記事です。

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