SONY SBH50 ショートレビュー


Amazonで注文して見事にkonozamaってたSonyの新型Bluetoothレシーバー・SBH50がようやく届きました。

耳鼻科医の先生お墨付きの「耳の穴の形が変!」な人なのでカナル型の一体式イヤフォンが使えず、オープン型イヤフォンにも差し替えられるBluetoothレシーバーばかり買い換えてきたんですが、


Sony PSP-N270
(Bluetooth入門機)
  ↓
Sony MW600
(愛用者多数。中身はいいけどボタンとタッチパネルが服とこすれて誤動作しまくりで全てが台無し)
  ↓
Jabra Street2
(なにげに生活防水。無難。あまりにも無難)


と来て、今回4度目の買い換えとなります。





・比較

とりあえずJabra Street2と並べてみたところ。
MW600は既に売却処分してしまって手元にないため、大体同じくらいの大きさの単3電池を置いておきます。

横から見た厚み。
寸法は理解していたつもりでしたが、手元に届いて初めて見た実物はイメージより2周りくらい小さくてちょっと驚き。

highslidePicture

パッケージを裏返して更に驚きの事実。
「音楽再生 最大10時間、ラジオ 最大10時間」!?
おいおい、発売前に調べたときにはこんな長時間駆動できるなんて話どこにも書いてなかったぞ?

事実ならこれ以上ない嬉しい誤算。実測して調べないわけにはいきません。結果は本記事の最後の方に。

付属品一覧。
出荷時に取扱説明書の入れ忘れが発覚して一度回収になったのがkonozamaった原因という噂を聞いたものの、真偽は不明。

それよりスタートアップガイドに印刷されている文字がギャグかってくらい小さいのが気になります。なんか印刷もあれだけ安っぽいし、なんなのあれ・・・?






・本体写真


本体外観。
うん、高級・・・ではないな。

絶え間ない誤動作で俺をキレさせ、MW600を処分する直接の原因となった音量調節は一般的なボタン式に。パッケージ裏面でもさりげなく独立ボタンが売り文句にされている(上記写真参照)あたり相当不評だったと思われます。

電源ボタンまで独立したのはかなり好印象。但し各ボタンの押し心地には高級感のかけらもありません。

有機ELディスプレイ。
前面丸ごと真っ黒ですけど液晶部分はこれだけ。

実機だとやけに狭く見えてこの画面でわざわざ「TwitterとかEメール見よう!」って気になる人がどれだけいるのか疑問です。そもそもiPhone使いの自分には関係ない話ですがね・・・。

充電用microUSBコネクタ。

値段なりの安っぽさは許容しますがこのゴム蓋だけはいただけません。厚みが薄っぺらすぎるし、本体との接続部もあっという間にちぎれて無くなりそうな細さです。

コネクタは下向きに付いてますから無くなったまま使っても故障の原因になる可能性は低そうですが、だったらはじめから付けなかった方が良かったんじゃないかという気がしてくるレベル。





・音質と接続の途切れ

MW600を使い始めたとき、Bluetoothにはあって当然だと思っていたホワイトノイズがほとんど聞こえないことにびっくりしたもんですが、SBH50に至ってはイヤフォンを耳にはめたとき「あれ?電源入れ忘れてたっけ?」と勘違いするほどホワイトノイズが聞こえません。

ただそのへんのフィルタリングが強烈なせいか、SBH50を通して聞こえてくる曲の音質は押し出しが無く妙に"平凡"という文字が脳裏にちらつく印象です。

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ちょっといただけないのが障害物を挟んだときの接続の途切れやすさで、iPhoneを置きっぱなしにして5mくらい離れると結構音が途切れます。

途切れはするものの一瞬で復帰するのもSBH50の特徴で、これまでのモデルだと一度途切れると1秒くらい無音になっていたところが、本当に一瞬音飛びするだけで再生が続くのは逆に利点。

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最近のSONYの一部モデルで問題になっている曲送り時に無音になる問題は、その形式にSBH50が対応していないため無関係。

またペアリングが勝手に解除されてしまうような症状も今のところ発生していません。

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【2013/11/23 追記】
iPhone4SをiOS7にアップデートしたところ音飛びが無くなり、MW600並に掴みが良くなりました。

送信元と少し距離を開けたり、ポケットに入れて動き回ったくらいではほとんど音飛びしません。iPhone5sでも接続良好で、iOS側のBluetoothにソフトウェアレベルの修正が入ったようです。





・バッテリー駆動時間の実測実験

さて、いよいよ自分にとっての本題です。
計測方法は単純明快。大量に録り貯めてある深夜ラジオのフィラー放送を連結して作った約14時間分のm4aファイルをPodcastとしてiPhoneに放り込み再生。

SBH50のバッテリーが切れるとBluetoothのペアリングが解除されて再生が止まり、どこまで再生できたかで実際の連続再生可能時間が分かるという寸法です。

計測は普段使っているイヤフォン(Sennheiser MXL 570)を繋いだ状態でiPhoneから50cm離したところにSBH50を置き、ボリュームはちょうど真ん中のところにセット(ちなみに静かな環境だと音漏れするくらいの音量です)。そのままバッテリーが切れるまで放置しました。

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いきなり結果発表。

10時間47分57秒!
MW600(8.5時間)やJabra Street2(8時間)も実用上大体カタログスペック通りの時間でバッテリーが切れていたことを考えるとスペック表記は妥当だったようです。

いやあ、この結果にはちょっと興奮。
外出時に首からBluetoothレシーバーをぶら下げて遠出するといつも帰宅途中でバッテリーが切れてしまい、「バッテリーが10時間持つレシーバーが欲しい・・・」と言っていた自分にとっては悲願のアイテム登場となりました。

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ついでに試したところ、SBH50はバッテリー充電中も全ての機能が使用可能でした。一昔前の製品は何故か制限されてること多いんですよね・・・。





・FMラジオの受信感度

今時チューナーなんか無くてもスマートフォンでradiko受信することもできますし使わない人も多そうですけど、自分はラジオフェチなので一応。

このサイズでチューナーを内蔵している製品のなかでは結構感度がいい方です。

ただしプリセット機能とかは無い(オートスキャンはあり)みたいなので、液晶に表示される情報は周波数のみ。あんま意味ないわあ・・・。





・まとめ

機能面では文句なしだったMW600がタッチパネルの誤動作問題と、わずかながらのスタミナ不足で自分的"決定版"の座からするりと転げ落ち、以来長らく雌伏の時を過ごしてきたBluetoothレシーバー選びでしたが、これで長かった旅も終わりかなあというのがとりあえずの感想です。

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作りが安っぽいのがやや難点ですが、変に凝った外装が中身の良さを台無しにしてしまったMW600に比べれば、これもSONYが学んだ一つの答えなのかもしれません。

konozamaってた間にも1000円値下がりしてますし、「安っぽいんじゃない!安いんだ!」と言い切れる価格になるのも時間の問題のような気が。

見た目も含めて驚くところが無いぶん、積み上げてきたマイナーチェンジの成果が結実した印象を随所に感じさせる一品で、SONY製Bluetoothレシーバーの円熟を思わせる完成度となっていました。

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このページは2013年8月18日に書いたブログ記事です。

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