2014年5月アーカイブ

以前知人に依頼されて自宅の無線LAN環境を整備したことがありました。

「光回線が母屋に引き込まれちゃってるんで、どうにかして離れから無線LANで接続できるようにしてくれ」という無茶振りに、「じゃあ母屋と離れの間に細い塩ビ管埋設してLANケーブル通しましょう」という至極真っ当な提案をするも、何故かあえなく却下。

仕方なく中継機能のあるアクセスポイントをガレージに置いて凌いでいたんですが、設置当初からひどい気分屋で不安定になるたびに接続設定をリセットする状態。そして先日、とうとう全く繋がらなくなってしまったため、代替品を購入することに。

「・・・というか有線じゃダメなんすか?」
「いや、有線はちょっと」
「・・・。」

機器の選択はこちらに任せてもらえたため、「電波強度がLEDで確認できて便利そう」「隣接するコンセントに干渉しななさそうな本体デザイン」といった理由で、PLANEX 忠継大王(MZK-EX300NP)を選んで参りました。


"中継"ではなく"忠継"です。
顔を見た感じ、"忠犬"とかけてるんでしょうか? いや、かかってねえだろ。





「手間賃代わりにうちのblogのネタにさせてもらうんで、届いたらその場で開けますよ?」と許可をもらっていたため、即開封&写真撮影。


本体サイズは大きめのACアダプタくらい。
プラグが上寄りなので2穴コンセントなら、下段にこれを挿しても上段は比較的余裕をもって使用できます。


犬の目にあたる部分にコンセントが挿せるのも特徴の一つ。
それにしてもこのビジュアル、どこかで見たような・・・・あっ!




接続設定はWPSに対応(としか書いていなかったのですがAOSSも使えました)しているため、アクセスポイントもこれに対応していれば基本的にはボタン一つ(詳細な手順は機器によって異なります)で設定が完了します。

初期設定が必要なのは忠継大王~アクセスポイント間だけで、それ以外の機器は再設定なしでそのまま中継を利用できます。

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SSIDステルスを使用している場合などWPSが使えない環境では、接続設定をPC等のブラウザからIP直打ちで行うことになります(詳しい方法は公式サイトを参照してください)。しかし我が家のVAIOで試した限りでは無線LAN接続が妙に不安定で、ログインできてもメニューを何個か辿るうちに接続が切れてしまい、基本設定すらままなりませんでした。

今回の知人宅の整備はWPSでお手軽に済ませちゃったんですけど、Amazonのレビュー等でも非WPS環境でのセットアップで躓いている旨の書き込みがあり、ちょっと気になるところです。




設定が終わったら本製品を中継地点のコンセントに挿し込みます。

この手の商品は、『中継』と言っても元の電波がどのあたりまで飛んでいるのか把握できないと設置ポイントを決めるのに四苦八苦します。その点こいつは本体に無線状態を示すLEDメーターが付いているので、あっちこっちのコンセントに挿して回りながら簡単確実に最適な設置場所を探せるのが大きなメリット。

説明書によると、3本あるLEDインジケータが「3本立っていると近すぎ」「1本だと遠すぎ」だそうで、今回中継器を設置した所は電波が3本中1本しか立たない場所だったんですが、中継器無しではアクセスポイントを見つけられなかったリビングからでもばっちりインターネットにアクセス出来るようになりました。

中継器を挟むとページからページへ移動する際に0.5秒くらいのひっかかりを感じることがあります。ネットをリサーチしても他に同様の症例が見当たらず、今のところ当方の環境特有のものだったのか原因は不明です。




本製品を導入する以前の経験から、無線LANの中継には「回線が不安定」「最適な設置場所を探し当てるのが面倒」と良い印象を持っていなかったんですが、ようやく「実用には問題ない」と言ってもいい製品に出会えました。

「非WPS環境でのセットアップに難がある」「無線LAN速度が300Mbps止まり」「5Ghz帯無線LANに非対応」と、まだまだ物足りない部分は多々あるものの、「とにかくお手軽に自宅の無線LAN環境を改善したい」といった用途にはお勧めできそうです。


 

当方の手落ちで5月6日夜に"vostok.myftp.org"のホスティングが失効してしまい、現在に至るまで当該アドレスによるサイトへのアクセスが出来ない状態となっております。

問題発覚以来復旧を試みてまいりましたが、ホスティングサービスの再認証を行う手立てがなく復旧の見込みが立たないため、別のホスティングサービスにてサーバーを公開することにしました。

つきましては当サイトにおけるアドレスが全て

【旧】http://vostok.myftp.org
         ↓
【新】http://raduga.dip.jp

に変更となります。

コンテンツ内のリンクも逐次修正を行っておりますが、移行完了まで当面のあいだ皆様にはご不便をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。

今後とも「おもうツボ」および「メモ帳オンライン」をよろしくお願い致します。


2014.5.9 管理人:kraut

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サーバーのAC電源が故障してしまいました。
購入以来約5年間、ほぼノンストップで動かしていたことを考えると、まあ良く持った方かなと。

ACアダプタさえ交換すればまだ使えるはずですが、導入当時圧倒的だった変換効率の高さはATX電源の進化で優位性がほぼ無くなるか逆転してしまっているのが現状。

また容量の制約やらどでかいアダプタをどこに収めるかなどAC電源の取り回しづらさも感じていたため、久しぶりに内蔵電源に戻すことにしました。

ポイントは「奥行120mm以下」、「優秀な静音性」、そして「最大容量が低めのもの」。
前者2つはサーバー用ケースに入れるうえで必須の条件。最後の容量については、最大容量に対して普段の負荷が低すぎると変換効率が落ちるため、なるべくスペックが低いものを探しました。




そして今回購入したのはこちら。

別にSFX規格である必要はなかったんですけど小さい分にはまあいいでしょう。
外寸はSFX規格通りの125 mm (W) × 63.5 mm(H) × 100 mm(D)。そして内部温度が50度以下の時はファンが停止するという準ファンレス仕様が最大の特徴です。





到着。
さすがSFX規格。パッケージも小さくて軽いです。


ケーブルの出ている位置などはこんな感じ。
見ての通り非プラグイン式ですが、奥行がきついケースへの取り付けだとプラグイン式ケーブルはコネクタの幅が邪魔になることが良くありますし、この電源は内蔵デバイス用のケーブルが2本しか無いので、特にデメリットとは感じられませんでした。

ケーブルの固さは普通ですがATX24PinとEPS8Pinケーブルがやけに短かい(根本からの実測で28cm)のが気になるところ。我が家の環境では長さがぎりぎりでした。



リアビュー。
コンデンサには詳しくないので覗き込んでも善し悪しが分かりません。
パッケージにもメーカーサイトにも「日本製高品質コンデンサ使用!」とか書いてないところを見ると、そんなに大した奴は使ってないんじゃないですかね(適当)。

今までに買ってきたファンレス電源はどれも中にぎっちりヒートシンクが詰まっていて外装は大昔のミニ四駆のシャーシみたいに穴だらけだったんですけど、こいつの中身はごく普通の印象です。



パッケージにはATX電源のネジ穴にSFX電源を取り付けるためのプレートも付属してきます。




本体をなで回すのはこれくらいにして、サーバーに取り付けて電源を入れてみます。
あれ、なんかHDDのシーク音みたいな異音が・・・って、電源コイル鳴きしとるやんけ!なんで?負荷低すぎるから?

焦りまくっておろおろしていたら10分ほどで消え入るように音が小さくなり、無音になりました。

なんなの?
電源ケーブルを引っこ抜いてしばらく放置してから通電しなおしたりしてみましたが、その後コイル鳴きは起こっていません。




落ち着いたところで消費電力・変換効率の差を在りし日のAC電源のデータと比較してみました。


ホームセンターの安売りで買ったこのチェッカーで、変動する数字をメモするという原始的な方法で測定を行います。

アイドル
(VGA表示OFF)
高負荷時
(CINEBENCH実行)
最大負荷
(起動時)
SilverStone
SST-ST30SF
24~27W46~48W50W
PicoPSU-90 +
80W ACアダプタ
26~29W46~50W54W


80PLUSがBronzeなうえ負荷も低めなので効率を心配していたんですが、なんかきっちり数Wずつ消費電力が下がりました。最近の電源って本当に優秀なのなー。




まとめ。
購入時に挙げた条件を満たす製品がこれしかなかったこともあり、消去法からあまり期待せずに選んだ電源でしたが、パッケージに書いてあることはきっちりこなす堅実さで第一印象は思いの外上々となりました。

奥行き制限があるケースは意外と多いにも関わらず、ATX電源のラインナップがいまいちぱっとしない現状では、変換プレートでATX電源のスペースにも簡単に取り付けできるSFX規格の本製品に交換してしまうというのも有効な手段だと思います。

使用開始直後のコイル鳴きが若干心配なところではありますが、あれ以来一週間経った現時点では一度も再発していません。また何か変化があれば追記します。

 

我が家は大して揺れた地域でも無かったにも関わらず、朝起きて部屋を見渡してみたらF-2Aの玩具が転げ落ちてひっくり返っていました。

何でこれだけ・・・?
F-2って地震の受難の相でもあるのかしら。

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