ショートレビュー:PLANEX 忠継大王(MZK-EX300NP)

以前知人に依頼されて自宅の無線LAN環境を整備したことがありました。

「光回線が母屋に引き込まれちゃってるんで、どうにかして離れから無線LANで接続できるようにしてくれ」という無茶振りに、「じゃあ母屋と離れの間に細い塩ビ管埋設してLANケーブル通しましょう」という至極真っ当な提案をするも、何故かあえなく却下。

仕方なく中継機能のあるアクセスポイントをガレージに置いて凌いでいたんですが、設置当初からひどい気分屋で不安定になるたびに接続設定をリセットする状態。そして先日、とうとう全く繋がらなくなってしまったため、代替品を購入することに。

「・・・というか有線じゃダメなんすか?」
「いや、有線はちょっと」
「・・・。」

機器の選択はこちらに任せてもらえたため、「電波強度がLEDで確認できて便利そう」「隣接するコンセントに干渉しななさそうな本体デザイン」といった理由で、PLANEX 忠継大王(MZK-EX300NP)を選んで参りました。


"中継"ではなく"忠継"です。
顔を見た感じ、"忠犬"とかけてるんでしょうか? いや、かかってねえだろ。





「手間賃代わりにうちのblogのネタにさせてもらうんで、届いたらその場で開けますよ?」と許可をもらっていたため、即開封&写真撮影。


本体サイズは大きめのACアダプタくらい。
プラグが上寄りなので2穴コンセントなら、下段にこれを挿しても上段は比較的余裕をもって使用できます。


犬の目にあたる部分にコンセントが挿せるのも特徴の一つ。
それにしてもこのビジュアル、どこかで見たような・・・・あっ!




接続設定はWPSに対応(としか書いていなかったのですがAOSSも使えました)しているため、アクセスポイントもこれに対応していれば基本的にはボタン一つ(詳細な手順は機器によって異なります)で設定が完了します。

初期設定が必要なのは忠継大王~アクセスポイント間だけで、それ以外の機器は再設定なしでそのまま中継を利用できます。

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SSIDステルスを使用している場合などWPSが使えない環境では、接続設定をPC等のブラウザからIP直打ちで行うことになります(詳しい方法は公式サイトを参照してください)。しかし我が家のVAIOで試した限りでは無線LAN接続が妙に不安定で、ログインできてもメニューを何個か辿るうちに接続が切れてしまい、基本設定すらままなりませんでした。

今回の知人宅の整備はWPSでお手軽に済ませちゃったんですけど、Amazonのレビュー等でも非WPS環境でのセットアップで躓いている旨の書き込みがあり、ちょっと気になるところです。




設定が終わったら本製品を中継地点のコンセントに挿し込みます。

この手の商品は、『中継』と言っても元の電波がどのあたりまで飛んでいるのか把握できないと設置ポイントを決めるのに四苦八苦します。その点こいつは本体に無線状態を示すLEDメーターが付いているので、あっちこっちのコンセントに挿して回りながら簡単確実に最適な設置場所を探せるのが大きなメリット。

説明書によると、3本あるLEDインジケータが「3本立っていると近すぎ」「1本だと遠すぎ」だそうで、今回中継器を設置した所は電波が3本中1本しか立たない場所だったんですが、中継器無しではアクセスポイントを見つけられなかったリビングからでもばっちりインターネットにアクセス出来るようになりました。

中継器を挟むとページからページへ移動する際に0.5秒くらいのひっかかりを感じることがあります。ネットをリサーチしても他に同様の症例が見当たらず、今のところ当方の環境特有のものだったのか原因は不明です。




本製品を導入する以前の経験から、無線LANの中継には「回線が不安定」「最適な設置場所を探し当てるのが面倒」と良い印象を持っていなかったんですが、ようやく「実用には問題ない」と言ってもいい製品に出会えました。

「非WPS環境でのセットアップに難がある」「無線LAN速度が300Mbps止まり」「5Ghz帯無線LANに非対応」と、まだまだ物足りない部分は多々あるものの、「とにかくお手軽に自宅の無線LAN環境を改善したい」といった用途にはお勧めできそうです。


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このページは2014年5月13日に書いたブログ記事です。

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