昔書いた記事の焼き直し。
"美しさ"に偏執的なこだわりを持つAppleが一見「らしからぬ」そぶりを見せたとき、それは後継機のスペックについての重要なヒントになることがあります。
初代iPad miniの液晶サイズが7.9インチと発表されたときは「え?ぴったり8インチじゃ無いの?ジョブズに怒られるんじゃない?」なんて声が上がったりもしましたが、あれは「iPadの解像度をiPhone4の画素密度に詰めたときのサイズ」で、実際にiPad mini2はその通りの画素密度を備えたRetinaディスプレイモデルとして発売されました。
現行のiPhone6もいわゆる「らしからぬ」モデルで、間もなく6sが出ようかという今になってもあのデザインに拒否反応を覚えるユーザーが少なくありませんが、今回も何かしらの意図が透けて見えるものなのでしょうか。自分なりに考察をおこなってみます。
iPhone6の4.7インチで750*1,334ピクセルという液晶サイズはどうにも妙なサイズで、数字的な"美しさ"にこだわるのならちょっとだけ小さめの4.5インチで720*1280ピクセルのほうがよっぽど綺麗なはずです。
なにかよっぽど4.7インチ液晶でやりたいことがあったはず・・・と実寸を紙に書いて切り出しました。
iPhone5sに乗せてみます。
すごくぴったりです。
Appleが本当に作りたかった4.7インチディスプレイ搭載iPhoneのデザインはこれだったんじゃないでしょうか。厳密にはiPhone5sの横幅は58.6mmらしいのでほんのちょっとだけはみ出るんですけど、まあほぼ近似値&先日も話題になっていたエッジディスプレイの技術でどうにかするということで・・・。
同じ論点で行くとiPhone6 Plusの液晶の横幅も、iPhone6とほぼ同寸となります。
iPhone6 Plusの液晶は画素密度がこれだけ異様に細かいせいで専用のスケーリング処理が行われていたりと、かなり無理して5.5インチに収めている感があるあたり、こっちにはもっと大きなヒントがありそうな気もするんですが今のところ分からずじまい。
そんなわけでiPhone6の「らしからぬ」感じに違和感を覚えている一人としては、来週発表になるであろうiPhone6sはひとまずスルーして、iPhone5sの本体サイズに回帰しつつ4.7インチ液晶を搭載したiPhone7?の登場を待つつもりです。
いやあ、実のところ一年前の時点ではiPhone6はsが出ないでいきなり7が出るって展開も予想してたんですけど、さすがに無茶でしたねえ・・・。
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