お手軽編では送水口に網戸の切れ端をくっつけて消音化しましたが、そこでも書いたとおり、ストレーナースポンジが無いと網に物凄い勢いでゴミが詰まります。
とはいえ金魚が相手だとストレーナースポンジの物理濾過はあっという間に汚れて詰まりそうだし、なによりせっかくグランデに追加濾過槽付けたんだから物理濾過はこっちでやりたいじゃん?というわけで、別の手段で流水音を減らせないものか試行錯誤していました。
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とりあえずグランデ本体及び追加濾過槽に付属してきたパイプが何本か余っていたので、色々な長さや形の散水パイプを作ってみました。
試作品の一部。
塩ビの継ぎ手はホームセンターで数十円で購入した物。
成果は微妙。
物理濾過用のウールに散水パイプで直接水を撒くようにすればある程度の消音化にはなるんですけど、グランデに付属の純正散水トレイは濾過槽全体に水を振り分けつつ広い曝気部分で酸素を取り込む効果も期待できる逸品なので、これを外すのは出来ればやりたくありません。
ポンプ室→濾過槽への隙間が狭いため、上の写真のような作りだと蓋が閉まらなくなるのも大きな減点ポイント。
・・・まあ、あれも嫌、これも嫌って、他人がここまでゴネてたらそろそろ殴ってるレベル。
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何の脈絡もなく「散水トレイに散水パイプで水撒いたらいいんじゃね?」と思いつきで試してみるも、案の定全く効果がなかったりしたある日、たまたま一本のアナカリ様が超新星爆発を起こしてバラバラになり、吸い上げられた葉っぱが散水トレイの落水穴を埋めてオーバーフローを起こす事件が発生しました。
溢れた水はそのまま濾過槽に流出していたので特に問題なかったんですが、蓋を開けてみると流水音がやけに静かです。よく見てみると満水になった散水トレイに散水パイプが半水没し、水の出る穴が全て水面下に沈んでいたのが原因みたいです。
吐出口が水面下に沈むようにすれば流水音がしなくなるっぽい・・・?
そういえば上部フィルタからの落水音を消すのに散水パイプを水没させるってネタをどこかで見たような・・・。
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余りのパイプは全て使い切っていたため、クリアファイルを切り貼りして純正部品の吐出口にぴったり合うサイズの立方体を作り、水の出る穴を下面に開けました。
実物の写真はこんな感じ。
散水パイプでの実験結果から、散水トレイに2列に並んだ垂直板の隙間を水が勢いよく流れると、プラスチックを弾いたときのような独特の耳障りな音を立てることが分かっていたので、水の出る穴は垂直板と一列になるように開けました。
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吐出口に取り付けて恐る恐る電源を入れてみると、なんとこいつが抜群の消音効果を発揮。
散水パイプの時はだらしなく盛り上がっていた上蓋はきっちり閉まるようになり、散水トレイもそのまま使用可能。なんだか自分でもびっくりするレベルの完成度に仕上がりました。
ポンプ動作中の消音器の様子。
散水トレイに一時的に溜まった水に半水没する吐出口。
全て私の計算通りです!
ポンプを水中型に換えれば更なる静音化も狙えそうですが、とりあえず満足したのでグランデ600Rの静音化はこれにて一段落。
約3ヶ月ものあいだ屋根裏をガコガコされていた割には病気になる住人もおらず、無事工事が終わったのが何よりの成功でした。