我が家で真っ先にWindows7が導入されたVAIO TypeT。しかし全体的なレスポンスはVistaと大差なく、期待したような性能向上は見られない結果だったのは以前ここに書いたとおり。ところが今回サーバーをXPから7に更新したところこちらはレスポンスがかなり向上してしまい、なんだか混乱してきてしまいました。
VAIOのレスポンスの悪さはHDDが遅いことが原因であると思われ、実際にベンチマークテストをしてみるとVAIOのHDDはサーバーHDDの1/4くらいの転送速度しか出ていません。4GBもメモリを積んでいてもHDDがこれではどうしようもなく、SSDがラップトップを中心に普及するのも分かる話です。
次にサーバーのレスポンスが向上した理由を考えてみると、メモリがやや少ない(2GB)代わりにHDDが早いというVAIOとは逆の特性がVista以降で実装されたSuperFetchとうまいバランスで機能しあっている可能性が考えられます。SuperFetchというとVistaがメモリドカ食いOSになってしまった主犯格でそれゆえあまり高い評価を得られていなかった機能だったはずですが、調整が進んで2GB程度のメモリでもポテンシャルを発揮できるように進化したことが考えられます。
「全部憶測で」と断りを入れたうえで言わせてもらうと、Vistaが失敗したためにXPを捨てられなかったというようなXP搭載PCの中でも比較的高スペックなマシン達においては7に切り替えることでSuperFetchによる高速化の恩恵を受けられるケースが多いのかもしれません。どうにも無責任な言い方ですけども。
再びVAIOに戻りまして、どうにか少しでもレスポンスが改善できないものかと対処法を試してみることにしました。基本のデフラグツールで最適化・・・は今のところ必要ないですか、そうですか。一応実行してみたもののやっぱり特に変化はなし。次にデフラグをやっていて存在を思い出したReadyBoostを使用してみることにします。仕組みを読んでもどうも納得がいかないこの機能、本当に効くんかいなとSDカードを刺してオンにしてみると・・・あれ?早い。
メモリにキャッシュが残っている可能性を排除するため一旦再起動してから同じテストを行ってみた結果でもやはり早く、起動直後のアイドル状態からコントロールパネルを開いてアイコンが出揃うまでの速度で比較したところ約1/2くらいの待ち時間に短縮されました。
ナニコレスゴイ!でも理屈が分からないと気持ち悪い!というわけで改めてReadyBoostについて調べてみると、SDカードやUSBメモリは非常に細かいデータサイズをやりとりする場合HDDより高速にアクセスできる特性があり、そのようなデータのキャッシュ領域としてフラッシュメモリを使用することで高速化を図る技術・・・なんだそうです。なんとなく理解できた気がする。本当に役に立つものだったんだね、これ。相変わらずゲテモノ技術と相性のいい俺。
ところでSuperFetchもReadyBoostも共にVistaのままでも使えていた技術で、Vistaでのそれを試しもせずに「7はやっぱりすごい!」と書くのにはどうも抵抗があるんですが、検証に使用できるあまりのVistaがあるわけでもなし何より面倒くさいので結論、Windows7すごい。
前編で一応サーバーの機能は一通り揃っちゃったんですが、まだWindows7の売りである仮想PCを試してないということで後半はVirtualPCの使い心地を試してみることにします。
7の上位モデル向けに無償配布されているVirtualPCですが、前バージョンの2007もXP・Vista等向けに提供されており、このblogもサーバーの調子が悪いときはメインPCのVirtualPC 2007上で公開していることがあります。x64用も用意されており使い勝手は悪くないものの、これといって優秀な機能があるわけでもない2007に対して、XP Modeを押しまくる新生VirtualPCの使い心地は・・・?
Windowsアップデート扱いのVirtualPC本体を適用後、XP Modeのプログラムをインストールして実行すると見慣れたXPのデスクトップが現れました。一通りさわってみましたがXP Modeというのは仮想マシン上で動作しているWindowsXPそのもののことだったようです。タダで一つXPをくれてやるから動かないアプリケーションはここで動かしなってことですか。ワースゲー!ゲイツフトッパラジャン!!
・・・え?
てっきり市販の仮想化ソフトみたいに個々のアプリケーションを必要に応じてウィンドウ上で仮想化して実行する機能を想像してたんですけど・・・なにこれ?本当にただのWindowsXP? ちょっとXPを仮想マシン上で動かそうって気になるほどスペックに自信ないんですが・・・。どうせなら2000 Modeも出してくれれば良かったのに。
言っていても仕方がないので自前のディスクからインストールしようとしたらなんと2000は非対応とのこと。一応OSはインストールは出来るものの、クリップボードの同期やマウスカーソルを制御するための追加機能を入れられず使い勝手が悪いものになってしまいます。2007ではばっちり対応していたのにわざわざ互換性を切る理由がよく分かりません。OS自体のサポートが終了しつつあるからあえて打ち切ったということなのでしょうか。
なんだかこれ以上付き合っていても仕方がなさそうな気がしてきて、VirtualPC 2007のほうを7にインストールしてみることにしました。OSバージョンのチェックで弾かれるのかと思ったら意外にもあっさりインストール完了してしまい動作も特に問題ありません。期待の新機能は色々と期待はずれに終わり、仮想化は当面2007を使い続けることになりそうです。
続く
今回のサーバーの不調で相当参ったので、サーバーOSを強力な巻き戻し復旧機能を持つVistaか7に変更しようか検討中。そういえば前に配布されていたRC版Windows7が放置されたままだったので、これを使っていろいろ試してみることにしました。
いきなりx64を導入・・・紆余曲折は全部省略して・・・Xmail Serverのサービスがなにをどうやっても有効になりません。Perl、.Net Framework、Windowsアップデートは全部入れ、プログラム本体も最新のものに更新したのに、うーむ。本当にどうやっても動かずx64の導入は挫折しました。代わりにx86版をインストールし同じ手順を踏んだところサービスは何事もなかったように無事起動。よく分かんないわあ。
続いてWebサーバー機能全般担当の04WebServerをサービスモードで起動すると、コントローラーを起動したときにサービスとコントローラーで別々のサーバーが立ち上がる状態になってしまい、コントロールアプリでサービス側サーバーを制御できない事態に遭遇。別にサービスモードでの起動にこだわりはないためスタートアップに04WebServerのショートカットを登録して対処しました。
次、RadioMateがAMFMラジオ録音さんで操作できません。ドライバが有効になっているのを確認したうえでぐぐって対処法を発見。コントロールパネル→サウンド→録音タブのところで右クリックし「無効なデバイスの表示」をチェックすると録音デバイスの一覧にZL AM/FM Radio Deviceが出てくるのでダブルクリックして有効に変更すればOK。というか勝手に無効扱いにすんなよWindows!
続きます
最近親父様の様子がおかしい。
電気屋やおもちゃ屋のチラシを集めて熱心に何かを探している様子。クリスマスに何か欲しいんだろうかと話を聞いてみたら「PS3が安い店がない」。・・・ええ!?
聞けば先日、なにげなく自分が話した「PS3のアップスキャン機能はマジですごい・・・らしい!」という情報でPS3に心を奪われてしまい、ずっとチラシを見比べていたとのこと。さすが我が父、デジタルモノに関する感性は並々ならぬものがあるらしい・・・。そこから何故かそれならいいよ!俺が買ってやるよ!みたいな流れになってしまい、ついにPS3が我が家にやってきてしまいました。
コンシューマのゲーム機は初代ゲームボーイ以来PS2すらスルーしてきたのに、いつのまにかWii、Xbox360、PS3の御三家+DSまで揃うという、なんだか大変なことになってしまった。ついでに家にあるソフトを数えてみると
Wii:2本
Xbox360:6本
PS3:0本
DS:1本
なにこれ。
ともあれ、リビングのテレビにつなぐ統合メディアプレイヤーとしてのPS3は、コストパフォーマンスに対する性能が抜群を通り越して既に異常とでもいうべきレベルになっているというのは以前ここで書いたとおり。元々ここに置くつもりだったリビングPC計画と比較しても、HDサイズの動画が再生できるスペックの本体・120GBのHDD・Blu-rayドライブ・マウス代わりのPS3コントローラと思いつくものを並べただけで3万円は軽く上回ってしまいます。
このハードウェア構成に加えて、再生時には20万円のAV機器にも匹敵するとかいう強力なアップスキャン機能まで発揮してくれるっていうんですからもう、これと同じ話を聞かされた親父様にがPS3の幻想に取り憑かれてしまったのも無理がない気がしてきました。
もちろんこの安さには理由があり、現行機はSONYが一台につき数千円の赤字を切って売っている状態とのこと。そんなもののコストパフォーマンスに自作PCが勝てないのは当然として、逆にリビングPC代わりにPS3を積極的に使うような場合を考えると、コーデック対応やTV録画をサーバーに請け負わせる形にすることで隙らしい隙はほとんど無くなってしまいます。
キーボードやマウスの代わりにPSコントローラー一つで直感的に操作できることも利点ですし、問題点はPCでプレイするつもりだったゲームが出来ないことくらいでしょうか。まあゲームは基本的にあんまりやらないし・・・ん?
ああっ!またサーバーが遅延エラーで止まっている!!?
・・・このネタいつまで引っ張るんだっていうか自分でもいい加減にしろって感じで、こうなれば徹底的に原因を探ってやる!とケースを開きました。まずチップセットのシンクを触・・・熱っ!うを?何これ!?おお!?あっつ!!?
なんで真っ先にチップセットに手が伸びたのか自分でもいまいち謎。とはいえ今度こそ原因が分かりました。チップセットが熱暴走しております。なんでこんな季節にという疑問は残りますが、とりあえずチップセットのシンク目掛けて風が当たるようにファンを置いてやったところ、以降丸一日間の遅延エラー発生件数はゼロ。うまくいっているみたいですけど、この時期に異常発熱するようになったのはやっぱりどこか故障しているせいなんでしょうか。
代替の新品マザーボードが数千円で買えることを考えると、わざわざ別のチップセットシンクを買ってきて付け替えるのももったいないし、いつまで持つかこのまま放っておいてみることにします。
サーバーのOSを入れ替えたついでにGoogle日本語入力をインストールしてみました。サーバーでの日本語入力はインターネット検索とファイル名の指定くらいにしか使わないんですが、IMEではそのレベルですら不自由することが多いため、それよりはマシなのかなあと。
無事インストールが終了して最初に設定を開いてみたところ、キー入力方式がIME・ATOK・ことえりの中から選べることをまず発見。↓で変換確定、←と→で文節変更が基本のATOK式入力が使えないと、タイピング能力が陸に上がったカッパ状態になる自分にとってはこれだけでいきなり好感度アップです。CTRL+無変換キーがカタカナ固定入力に割り当てられていないといった初歩的な抜けはあるものの、矢印キーの使い方がATOK形式になっただけでもタイピング速度はかなり上昇します。心配されていた変換の精度もごく一般的な用途ならば気にならなそうな感じでした。
注目の「もしかして」機能はFirefoxの検索窓で使うと、窓自体がもしかしてを探してきてしまうため今のところ役に立つ場面なし。試しに単語を何個か打ち込んでみると流行とかサブカルチャー系の他、やたらコアな専門用語もそこそこ当ててくれる反面、普段よく使われるはずの単語がこれらに埋もれてしまって入力速度の向上にはあまり役に立ちそうな印象です。ただ気長に使い込んで単語を辞書に覚えさせてやれば、ローカル辞書とクラウドデータベースの相互補完で超強力な変換ソフトの出来上がり!・・・も夢ではないなと勝手に妄想がふくらみました。
最大の売りがちょっと肩すかしだったものの、ATOKと同じ打ち方でドカドカと文字入力できるソフトが無料で手にはいるようになったのは自分にとって大変ありがたいことです。サーバーや仮想マシンなど「日本語入力はたまにしか使わないけど、それにしてもIMEは使い物にならない」くらいのPCには最適な選択肢ですし、Linux・Ubuntu対応版の登場にも期待したいところです。
サーバーのWindowsが遅延エラーとかいうよく分からないエラーを吐くようになり、なんだろうといじっていたらOSが飛んじゃいました。うふ。一緒にこのblogのデータ等も飛んでしまい、ほとんどはバックアップから復旧できたたものの12月の記事がお星様に・・・結構頑張って書いたんだけどな、あれ。
購入以来ほぼ完全無休でぶん回してきたマザーボード・AN-M2がそろそろ寿命なのかもしれません。でもOS入れ直したからもう少し頑張ってもらいたい。オンボードLANが蟹じゃないマザーボードがいつの間にか壊滅状態になっていて今は選択肢がほとんどない状態なので・・・。