PCケースを自作する2の最近のブログ記事

自作ケースの完成はもう間もなくなんですが、あまりの寒さで作業が滞っております。
今週末は久々に暖かかったので少し進捗。電源マウントとHDDマウントを作ります。

電源マウントは「ケーブルのテンションで電源本体が飛んでいかなければいいや」程度のものなので、あまりがっちりした固定方法は用いません。電源本体をあんまりしっかり囲っちゃうと冷却効果にも悪影響だしね。

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排気口側をぐるっと囲むように組んで

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いつもの2.5mmMDFボードでバックプレートを切り出し

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貼り付けて電源をネジ止め。

ユニットごとケース本体に脱着できるようにしました。

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HDDマウントは、がらくた箱を漁っていたら出てきたアルミのマウントプレートを流用。元のプレートが長すぎたため、3.5インチデバイス3つ分のところで切断しました。
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MDFの横材に木ねじでプレートを固定、ユニットとケース本体はマジックテープでくっつけます。見ての通りかなり適当な作りですが、最近のHDDって発熱も振動もほとんど無いんでこれでもいいかなと。

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装着したところ。
ケース前面パネルの4連USBポート用ケーブルを引き回すための隙間を電源ユニットの下面に設けました。HDDマウントは電源の上のスペースに貼り付け。

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180mmファンを装着したフロントパネルを仮留めして試運転してみました。
性能は期待以上に良好。半年にわたって部材が散乱していたマイルームもようやく片付いてまいりました・・・。


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ケース制作もいよいよ佳境。
今日はバックパネルとマザーボード取り付け部を作成します。

サーバーケースの時は手間暇かけてフルスクラッチしたベースボードと拡張スロット周りは、今回は旧自作ケースのものを使い回すため、かなり楽してます。
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およそ10年前に市販の自作ケースから金ノコギリと電動ドリルでドッカンバッキンやって切り出したベースボードパーツを、先代の自作ケースから取り外して移植します。

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背面パネルは2.5mmMDFボードで作成。必要箇所をカッターで切り抜きます。開けた穴はそれぞれベースボード、ファン、何かコードを通す時の穴、電源ケーブルプラグのもの。加工自体は難しくないんですが、手にマメが出来ました。

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ところで構想編3で書いた「ケース内部にOAタップを仕込もう」という件について、コンセントをどうやって処理するか決めないといけません。ケーブルをケース内部からびよーんと尻尾のように伸ばしちゃってもいいんですけど、なんかダサいしメンテナンス性もかなり落ちてしまいます。

理想は背面パネルにATX電源ケーブルを挿すジャックが付いていて、そこから内部のタップにコードが伸びている形。「いっそジャンクのATX電源でも買ってきて、プラグ部分だけバラして使おうか・・・」などとぼんやり考えながら、ヒント探しに秋葉原に出かけることにしました。そしてなんとなく千石電商の店内に入ってみると・・・
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ヒントじゃなくて答えが売られていたでござる。思わぬ収穫にお代の150円を支払いながら心の中で「勝ったな」とつぶやいたのでした。お前は何と戦っているんだ。

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ケーブルを抜き差ししたときの負荷を考慮して、裏側は9mmのMDFボードで補強しました。

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だいぶ全体像が見えてきました。
上段の連装90mmファンの威力を考えると、サイドパネルの拡張スロット上に取り付けを検討していた排気ファンは無くても良さそうです。

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あとは5インチベイラックの下にHDDラックとATX電源を仕込んで、フロント下半分のパネルを付ければ完成ですかねえ。

上部に連装90mmファンを取り付けるためのスペースを空けたら、マザーボード上の空間が随分空いてしまいました。フロント側にドライブ類や180mmファンを取り付けることを考えると、全体の高さはこれ以上低くできないとはいえ、もうちょっと何か工夫があっても良かったかも・・・。

まあ後で何か思いついたら、そのとき増築してもいいでしょう。
増改築が割と簡単にできるのも木製ケースの利点です。


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小物入れスペースにはみ出した配線はカバーを付けて隠したわけですが、その後ふと「そういえばこのケース、机の下に入れると小物入れから出し入れする時に暗くてよく見えない・・・」と気づきました。USBポートが大量にあるのでUSBランプを付けてもいいんですが、常時点灯というのも芸がない感じですし、出来れば蓋を開けた時だけ付くライトが点いたら理想的です。

何か無いかなとがらくた箱を漁っていたら、以前サーバー用ケースに取り付けた電球色LEDの予備が出てきました。真っ先に考えたのはこれを小物入れに取り付けて、配線は電源ランプから並列接続にして持ってくる形。しかしPCの電源を切っている時はランプが点きません。小物入れスペースはガジェットの充電用にも使う予定なので、「PC本体の電源が切れている状態でもUSBポートを抜き挿しする」っているシチュエーションがあるはずなんですよね・・・。

ここで持ち前のいい加減さを再び発揮。
「いいや、ちょっとそこの乾電池でもつないでみよう」と単4電池を繋いでみたら、2個でちょうどいい感じに光りました。へー、LEDって乾電池でも光るんだねえ。まあ、そりゃそうか。これなら話は早い・・・とスイッチを押している間だけオフになるスイッチを秋月電子で調達し、LED・スイッチ・電池ボックスを一体化した新しい配線カバーを作り直しました。

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小学校の理科の実験を思い出しますね。

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元の配線カバーの場所に取り付けたら完成です。
蓋を乗せるとスイッチが押されてオフになるため外した時だけLEDが光る仕組み。


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今日は5インチベイラックを作成します。

以前「PCケースを自作する」の記事で書いたとおり、5インチベイへのドライブ固定はケース両サイドからネジを回せる作りにする必要があるため、『ケース両脇のパネルを取り外し出来るようにする』か『ベイユニットごと取り外し出来るようにする』というような設計が求められます。

前作では『ドライブをネジ止めせずに前から挿し込む』というトリッキーな方法を採りましたが、今回のメインPCは様々な用途を考慮し、手堅く『ベイユニットごと取り外し出来るようにする』設計を採用しました。

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MDFボードでドライブ固定部分を作成。
調子に乗って作りを精密にしまくったら、なんか5インチベイユニットってのはかなり寸法がアバウトに作ってあるらしく、写真のとおりの順番には取り付けられるけど順番を入れ替えると入らないパーツがあるという、実にハンドメイド感溢れるユニットが出来上がってしまいました。

作り直しも考えたものの、「5インチベイの編成って、もう3~4年変わってないし、多分当分このままだよなあ・・・」と考え直すことにして制作を続行することにしました。一応問題部分は木ねじで留めてあるだけなので、必要に応じて外せるようになっています。

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底板と前面扉。
蝶番のテンションがきついので、底板だけは強度を重視して赤松材を使用しました。更に仮組みして試しにバコーンと閉めてみたら、勢いに任せて扉がDVDドライブに頭突きをかましやがったので急遽ダンパーを設置。

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5インチベイユニットは丸ごと引き出し式にするので、蝶番の固定ボルトが干渉しないようザグリ穴を開けました。そういえば中学生の技術の時間に「卓上ボール盤の鬼」というよく分からない通り名をもらったことを思い出しました。

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ドライブ前面は化粧板を付けます。
よく見るとドライブの間の間隔がバラバラなのが分かるでしょうか。これがいい加減な寸法のドライブがもたらした結果です。下の凸型の切り欠けは蝶番を通す穴、隣がダンパーのもの、上にある丸い穴は・・・

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トグルスイッチを付けます。
これは「光学ドライブって年に何回かしか使わないのに(←お前だけだよ)、なんでずっと通電してんの?無駄じゃね?」という個人的な疑問への回答。これで電源をオンオフします。ドライブ側の接続をタコ足にすれば複数台同時の電源管理も可能です。

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全部組み合わせるとこんな感じに。
さらっと書いてますが、これだけのものを仕上げるのが本当に・・・本当に長かった・・・。

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ケースに挿し込んでみました。
微調整は要りますが、設計ミスはないみたいです。


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今回は上部USB小物入れを作ります。
イメージ的には前回サイドパネルに掘った溝へ2.5mm厚のMDFボードを挿し込むだけなんですけど、例の13ポートUSBハブは将来的にUSB3.0等への換装も視野に入れて、取り外し出来るようにしておきたいところ。

とりあえずボードを挿してみたところでスイッチやLEDランプの配線をどう持って行くか全然考えていないことに気づきました。

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底板のすぐ下には5インチドライブベイラックが来てしまうので引き回せないし、あまり凝った作りにすると修理や保守が面倒になるからなあという理由で、一番単純な解決法・小物入れ内部を通す方法を採用しました。マザーボードのピンヘッダが来るあたりに穴を開けて接続することにしました。後でカバーをつけます。

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一枚板を入れる予定だった小物入れの底板は、USBハブ取り付け部分だけ分割して作ることにしました。ここだけ未接着にしてスライドすれば取り外せるようにします。

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USBハブを乗せたところ。
ネジ止め式でも良かったんですが「そこまで手間をかけるほどのものでもないか」と両面テープで貼り付けてしまいました。

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取り付けてみたところ。
なんかいい感じ?

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ケーブルにカバーをつけて余っていたスポンジをひいてみました。
見栄えはいいんですけど、上に物を置きっぱなしにするとすぐにへこんで跡がついてしまうため実際に使うかは微妙・・・。フェルトか絨毯式のマットでも見つけてこようかなと考え中です。


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新しいiPhone買ったよ!とかビッグイベントを挟んでいたらPCケース作成の記事が随分ご無沙汰になってしまいましたが、相変わらず黙々とPCケースを作り続けています。

ただね、その・・・iPhoneのデータを移行するときに撮影しておいたデータを間違えて消しちゃったんだ・・・うむ・・・バックアップも漁ってみたんですけど見つからず。そんなわけで作業完了時の写真しか無い部分もあるのはご容赦を。

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いよいよ本格的な工作をに取りかかろうというところで、今回は外装部分を作成します。
まず今回の作業に当たっては、うちの親父様に多大な協力をいただきました。この場を借りてありがとう、親父様。

自分の木工の師でもあるうちの親父様、趣味ながら腕も工作の知識もなかなかのものなんですが、きっちり説明しておかないと数mm程度の寸法は現物合わせで適当に変えてしまうのが玉に瑕。先日もDVDケースの入らないDVDラックを作ってしまい自分に怒られるなどやや油断のならないところがあるため、基本的に自分が機械の使い方を教わりながら自分の手で部材を切り出していきます。

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18mmの外装構造材は親父様が先輩に教わって自作したという、この丸鋸付き・・・丸鋸付きの・・・なんて言うんだろうね?(おい!) 名称不明の機械を使ってガンガン切っていきます。

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「板厚が18mmもあると見た目がえらいごつくなるなあ」と言ったら、「じゃあ合わせ目をL字に落として組めばいい」とアドバイスをもらい、各パネルの合わせ目を9mm×9mm角落として見かけ上の厚さを薄くすることにしました。さっそく設計が微妙に変わってます・・・。

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今回使用するスイッチ。
長年探し求めていた「オーディオっぽいスイッチ」は、秋葉原のどこだか忘れたショップの閉店処分品で購入しました。然るべきを配線してやれば周りのリング部分が光るらしいですが、紫色に光ってもケバいだけなのでただのスイッチとして使います。接続はジャンク箱から拾ってきたLEDランプのケーブルを流用。

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スイッチ全体がネジになっている便利構造なんですが、さすがに木材に装着することは想定されていないようで厚みがありすぎてこのままでは取り付けられませんでした。親父様の"いつ買ったんだよそんなものシリーズ"の一つ、卓上ボール盤でナット分のスペースを削り込んで事なきを得たものの、あまりの面倒くささに「今回もMDFにしておけば良かった・・・」と少し後悔。

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アクセスランプはいつも通りM8ドリルで開けた穴に接着するだけですが、これも裏側は穴を少し広げて適当な具合に出っ張るように調整しています。

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基本フレームを塗装して貼り合わせ。
開口部が多く嵌め付け部材が少ないため、強度が確保出来ているのかが心配です。

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サイドパネルには上部USB小物入れの底板を嵌め込むための溝を掘りました。
上部パネルは3分割になっており、真ん中は取り外し可能。この部分が小物入れスペースになります。

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現在使っているメインPCケースと並べたところ。
図らずもちょうど小物入れ分背が高くなった感じになりました。


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今日はフロント部分最下段、前面USBポートの化粧パネルを作成します。
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当初はPCI-Eスロット延長ケーブルを使用して拡張スロット用USBカードを直に前面に引きだそう!・・・と考えていたものの、必要な延長ケーブルの長さが30cm以上になることと、実際に15cmの延長ケーブルを2本繋いで先にUSB3.0のカードを挿してみたら、やっぱり信号が不安定になってしまったため、あえなく挫折しました。
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使い道なくなっちゃった。
どうしようこれ? まあいいや。がらくた箱に入っていた3.5インチベイ内蔵USBハブを流用して普通に行きます。

えーっと・・・アルミ板切り出してきて穴空けてネジで止めればOKだな。
さらっと言ってますが金属加工は苦手です。機材も無いし・・・。

出来るだけ薄い素材をと1mm厚のアルミ板を買ってきました。
金属はさみで200×15mmの大きさに切り出して、穴を開ける場所を決めます。
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USBを挿す四角い穴はハンドニブラが使えるかなと期待していたんですが、穴が小さすぎて使えず。基本に忠実に、ハンドドリルで穴を空け、ニッパーで穴を繋いで、ヤスリで形を整えました。ネジ穴もハンドドリルで穴を空け、コンパウンドで磨いたら完成。
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両脇のネジ穴でケース本体に固定します。USB3.0への将来的なアップデートを考慮して取り外し可能にしましたが、パネルを作り直すことになるようなら、このままそっとしておきたいところです・・・。


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ある程度構想がまとまったので設計図を書くことにします。
専用ソフトを使ってもいいんですが、自分はExcelのセルを正方形にしたものを方眼紙代わりにして「ああでもないこうでもない」とレイアウトをいじることが多いです。

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出来上がった大まかな完成イメージがこれ。
奥行きに関してはグラフィックカードと光学ドライブが干渉しないスペースを確保し、かつ光学ドライブの前に扉をつける設計とした結果、全長550mmの大型サイズとなりました。

高さは530mm前後とこちらも一般的なケースよりやや大きめ。最上段の小物入れが地味にスペースを取っています。

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前から見た図。
微調整中に撮ったスクリーンショットのため、横から見た図とは微妙に合致しません・・・。

元々のイメージはトールスピーカー型のケースだったんですけど、メッシュの通気口部分(クリーム色のところ)の面積が思ったより確保できず、なんだか普通の印象のPCケースになってしまいました。

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これを元に必要な木材のサイズと素材をホームセンターで検討した結果、外装には18mmの赤松集成材、内装には9mmと2.5mmのMDFボードを使用することを決定。板厚が決まったところで算出された最終的なケースサイズは529×236×551mm(高さ×幅×奥行き)となりました。・・・設計ミスとかが無ければね・・・。


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Excelで綺麗な図を描いても、最終的な細かい寸法は手書きです。


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ところで想定する設置場所は机の下というロケーションの都合上、エアフローを前方吸気・後方排気にしてしまうと思いっきり熱が籠もります。今はケースの上にUSB扇風機を置いて熱気を外に出すようにしていますが、せっかく作り直すならこれを後方吸気・前方排気に改めたいところ。

通常のファンは前後を逆にすれば風向きが変わりますが、電源はそう簡単にはいきません。レイアウトをいじくっていたら電源を前後上下逆にして、ケース前方床面に置けばいい気がしてきました。
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電源の排気面が前を向いてしまうと電源ケーブルの引き回しが面倒になりそう・・・と一瞬不安がよぎったものの、極細L型電源ケーブルというものを発見し問題解決。

こいつを短くぶった切ってケース内に仕込んだOAタップに繋ぎ、電源ケーブル(または延長ケーブル)をOAタップに接続するようにします。こうするとケースの中に常時給電されてるコンセントが確保できて便利。あ、そうだ。そのタップにUSB ACアダプタ挿したら常時給電されてて急速充電も可能な充電用ポートが作れるじゃん。

果たしてこのケース、何個のUSBポートが付くというのか!?
だいたいこんなところで構想は終了です。


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それでは更にもう一度、今のケースを見直してみましょう。

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ででん。

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サイドパネルが壁側の方に開くためメンテナンスの時はケースを壁から離さなければならず面倒なうえ、サイドパネルにファンを付けてVGAに上から風を当てるという手段も取れません。

一番簡単な解決策はマザーボードを上下逆の倒立配置にしてしまう方法で、自分の自作ケースは設置場所の都合2作目以降全て倒立配置のレイアウトになっています。

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ここで少し正配置・倒立配置のエアフローイメージを見てみると、正配置のケースレイアウトは熱源となるCPU・電源が上後方に配置されているにも関わらず、前方には5インチベイがあるためエアフローが一直線に抜けない構造になっているのが理解できると思います。

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倒立配置にするとCPU・電源は前方に比較的構造物の少ない下側へ移動し、横一直線のエアフローが確保できる形になります。倒立配置の最大の利点はこの空冷効率の良さにあるといえます。

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欠点は逆に拡張スロット周辺のエアフローが悪くなってしまうことで、ハイエンドグラフィックカードユーザーにとってこの問題は深刻です。

解決策としてはサイドパネルにファンを設置するほか、外端のスロットにグラフィックカードを挿せるマザーボードの場合はケース上面にファンを置くことで一転して強力な冷却機能をグラフィックカードのために用意してやることが可能です。
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また、ハイエンドグラフィックカードの一部には奥行きが300mm以上に達するものもあり、倒立配置だとこれと5インチベイの光学ドライブが干渉する可能性が高くなる点も覚えておくべきでしょう。

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自分が現在使用しているASUS M3N-HTはまさにこの「グラフィックカードを端に挿して冷風を直に当てられる」タイプのマザーボードで(正確にはこれをやりたいためにこのマザーボードを選んだんですが)、グラフィックカード専用吸気ファンの設置はもちろんのこと「端っこだからいくらカードに厚みがあっても構わない」点を生かして3スロット占有のグラフィックカードにも対応させることにしました。


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それではもう一度、今のケースを見直して課題を洗い出してみましょう。

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ででん。

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一番問題なのがUSBポート不足です。
現在はデバイスの接続も充電もみんなUSBになってしまい、USBポートがいくつあっても足りません。

何かいい物はないかとネットで探していたらありました。

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Ainexの5インチベイ内蔵13ポートハブ
「お前今『USBポートがいくつあっても足りない』って言うたわな、ちょっとこれ全部埋めてみいや」と言わんばかりのマッシブさが素敵。採用。

ただ床置きケースの予定なのでそのまま前面に取り付けると、でろでろケーブルが垂れ下がり見た目が良くないうえ、床に置いた外付けHDDを踏んづけたりしそうです。以前5インチベイ内蔵小物入れにUSBをつけたら便利&見た目が綺麗という話を聞いたことがあったので、それを拡大してケース上面にこのハブを内蔵した小物入れスペースを設けることにしました。

既に同じアイデアのケースが市販されていることを知ったのはもっと後の話・・・。まあこっちは13ポートだからな!

更にこの隠しハブとは別に、スキャナー等を接続するための増設USBポートを4つ前面パネルに設置します。これらは全て取り外し可能にしておき、将来的にUSB 3.0以降にも対応できるようにする予定。


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ででん!

いきなりですが現在のメインPCです。
この黒いケースこそが何を隠そう我が自作ケース道の原点にして処女作。10年の長きにわたり様々なシステムを積み込んできましたが、昨今のPC情勢においては時代遅れの感が否めず、最近ではサイドパネル開けっ放し、各種デバイス床に直置きという美しくない状態が続いています。

一方、自分の部屋も長く続けたケース自作趣味のおかげで「後でこれ使えるかも」と溜め込んできた小物や機材が散乱するようになってしまい、ぐうたら生活にかなり支障を来しています。

既に当サイトで公開している「PCケースを自作する」の項で完成したサーバー用ケースは文句ないポテンシャルを発揮しているため、あと必要なのはメインPC用ケースのみ。「これが出来上がったらケース作りの趣味からは手を引き、綺麗な部屋に住もう」というささやかにして切実な決意とともに、今回の連載を始めることにしました。

ぷららのホームページスペースの残りがちょっと厳しいため、blogに記事を書いて完成したら本サイトの方にリンクを置こうかと思います。制作との同時進行になりますが、記事中で「あれがどうなっているのか分からん」「この部分の写真が欲しい」等の要望がありましたら、blogコメントやメッセージフォームからご連絡いただければ幸いです。


ではまあ、ぼちぼちと始めることにしますかね・・・。


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